辰吉寿以輝 再起戦は判定勝ち 「上品に勝とうと」父・丈一郎は辛口も「サウスポーを志願して勝ったことは立派」
「ボクシング・8回戦」(7日、エディオンアリーナ大阪)
元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎(55)の次男で、日本スーパーバンタム級13位の辰吉寿以輝(28)=大阪帝拳=がフィリピン同級12位のアリエル・アンティマロ(22)との同級8回戦に臨み、3-0(76-75、77-74、77-74)で判定勝ちした。最終8回には右のカウンターでダウンも奪った。
プロ初黒星を喫した昨年12月以来となる再起戦。「相手が思ったより強かった。1、2ラウンドはパンチももらって、ちょっと効いた。出はなをくじかれたけど、とりあえず勝てて良かった」
前回は東洋太平洋王座に挑戦し、王者・中嶋一輝(大橋)の左フックで2回TKO負け。今回の相手も同じサウスポー。入念な対策を立てて臨んだが「全然出せなかった」と苦笑い。観戦した父も「サウスポー対策ができていないくせに上品に勝とうとしていた。言いたいことは山ほどある」と辛口ながら「(苦手の)サウスポーを志願して勝ったことは立派」とお褒めの言葉も口にした。
次戦は秋口となる見込み。寿以輝は「今年しっかり勝っていって、来年タイトルに絡んでいけたら」と青写真を描いた。


