那須川天心「ミスター人間」宣言 目標は長嶋さん「カルチャーをつくってきた人」「人間の代表になる」 「天」そり新ヘア!

 側頭部に「天」とそり込みを入れて登壇した那須川天心(撮影・堀内翔)
 会見後に記念撮影をする(左から)坪井智也、那須川、増田陸
2枚

 「ボクシング・10回戦」(8日、有明コロシアム)

 公式会見が6日、都内で行われた。セミでノンタイトル10回戦に臨むWBC世界バンタム級1位の那須川天心(26)=帝拳=は、世界前哨戦と位置づけるWBA同級6位のビクトル・サンティリャン(29)=ドミニカ共和国=との一戦を前に、3日に死去した「ミスタープロ野球」長嶋茂雄さんのようなスーパースターになることを夢想した。メインでWBC・IBF世界バンタム級王座統一戦を行うWBC王者・中谷潤人(27)=M・T、IBF王者・西田凌佑(28)=六島=は、ともに頂上決戦へ順調な仕上がり具合を示した。

 天心が競技の枠組みを超えた国民的スーパースターへの憧憬(しょうけい)を明かした。報道陣からの質問に答える形で、89歳で亡くなった長嶋さんの偉大さについて思いを巡らせた。現役時代も巨人監督時代もリアルタイムでは見ていないが「野球が全然わからない僕でも(長嶋さんを)知っているってことは、世の中の誰でも知っている。そういうすごい人は競技だけじゃなく立ち居振る舞いだったり(で人をひきつけ)、いろいろなカルチャーをつくってきた人。僕もなりたい」と改めて敬意を示した。

 天心自身、試合はもちろん、今年4月からはラジオのレギュラー番組もスタートするなどメディア出演などを積極的に行っている。「僕はボクシングにプラスしてエンターテインメント性だったり、文化をつくることを意識している。(長嶋さんの訃報で)すごく悲しい気持ちはあるが、そういうふうにならないといけない」。“ミスタープロ野球”に対し自身は「(目指すのは)ミスター人間。人間の代表になる」と壮大な目標を掲げた。

 まずは年内にも実現の可能性がある世界初挑戦を見据え、前哨戦として技巧派サウスポーに臨む。2月の前戦は前WBO王者ジェーソン・モロニー(オーストラリア)を撃破したが「(周囲の)いろんな声が変わった。(それが)確信に変わればいい。飛び級をしてきたわけじゃなく(地道に)積んできた自信がある」と自負を込めた。

 今回髪の毛を黒に染め直し、サイドには「天」のそり込みを入れた奇抜な新ヘアスタイルを披露。「矢沢永吉の曲にあるように『黒く塗りつぶせ』と。今回グッズに『天』って入っているので(そり込みも入れた)」。話題に事欠かない“神童”は不滅の無敗記録をさらに伸ばし、メークドラマへの足掛かりをつくる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス