「ボクシング・ＷＢＣ＆ＩＢＦ世界バンタム級王座統一戦」（８日、有明コロシアム）

　公式会見が６日、都内で行われた。メインでＷＢＣ・ＩＢＦ世界バンタム級王座統一戦を行うＷＢＣ王者・中谷潤人（２７）＝Ｍ・Ｔ、ＩＢＦ王者・西田凌佑（２８）＝六島＝は、ともに頂上決戦へ順調な仕上がり具合を示した。

　２日後に迫った大一番を前に両王者がベルトを持って向かい合った。中谷が「まずは統一戦（の舞台）に立たせていただけることに感謝し、積み上げてきたものを爆発させたい」と言えば、西田も「憧れていたバンタム級で統一戦をできてうれしい。中谷選手と戦えるのはモチベーションが上がる。しっかり頑張りたい」と決意を込めた。

　中谷に対し西田陣営が“ナニワの流儀”でけん制したが、動じなかった。西田が２日に大阪市で行った公開練習で、視察に訪れたＭ・Ｔジムの村野健会長に対し、六島ジムの枝川孝会長は「中谷選手って打たれ弱いの？強いの？」と唐突に質問する異例の場面があったが、真意について「（大阪まで）来てくれはったんですかとビックリして、村野会長にも（記事に）登場してもらわなあかんなと失礼な質問をさせてもらいました。中谷選手は顔がちっちゃいので（パンチは）効くのかなと」と改めて説明した。

　ニコニコ笑いながら聞いていた中谷は「僕が打たれ強いか打たれ弱いかも含めて、６月８日にボクシングを楽しんでもらえたら」とさらり。揺さぶりに“便乗”する余裕すら見せ、ビッグバンの燃料をまた蓄えた。