重岡銀次朗 急性硬膜下血腫で緊急の開頭手術 JBCが発表 試合後に意識喪失で救急搬送 現在は経過観察中

 日本ボクシングコミッション(JBC)は27日、24日にインテックス大阪で開催されたIBF世界ミニマム級タイトルマッチで敗れた後、意識を失って救急搬送された前王者の重岡銀次朗(25)=ワタナベ=について「急性硬膜下血腫」と診断され、試合後に緊急の開頭手術を受けたと発表した。現在も大阪市内の病院で入院している。JBCの安河内剛本部事務局長(64)が都内で取材対応。現在は経過観察中で麻酔により眠っているといい「それ以上のことはお伝えできる情報はない。随時、状況をお伝えする」と語った。

 重岡は王者ペドロ・タドゥラン(フィリピン)との再戦で12ラウンドを戦い抜いたものの、1-2の判定で敗れた。判定を聞いた後、コーナーの椅子に座り込んで動けなくなり、兄・優大(ワタナベ)らの呼びかけにも反応しないなど意識を失った。会場が騒然とする中、担架に乗せられてリングを降り、救急車で病院に向かった。

 昨年7月の前回対戦でもタドゥランに敗れたが、2回途中に右眼窩(がんか)底を骨折するなど9回TKO負けで救急搬送されており、この試合がダイレクトリマッチだった。

 ◆重岡銀次朗(しげおか・ぎんじろう)1999年10月18日、熊本市出身。小学4年からボクシングを始め、開新高で高校5冠を達成。2018年にプロデビュー。23年4月にIBF世界ミニマム級暫定王者となり、同年10月に同王座統一戦に勝ち、正規王者となる(記録上は初防衛)。24年7月にタドゥランに敗れて3度目の防衛に失敗し、陥落。兄は元WBC世界ミニマム級王者の重岡優大(ワタナベ)。身長153センチ。左ボクサーファイター。

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