武居由樹「めちゃくちゃにしたい」世界戦初KOへ闘志 右肩万全「コンディション最高」順調な回復をアピール
ボクシングWBO世界バンタム級王者の武居由樹(28)=大橋=が14日、同級8位ユッタポン・トンデイ(タイ)との2度目の防衛戦(28日、横浜BUNTAI)に向けて、横浜市のジムで公開練習を行った。1月に対戦予定も右肩関節唇損傷のため延期となっていたが、この日はシャドー、ミット打ちを2ラウンドずつ行い、右の鋭いジャブ、フックなどを披露して順調な回復をアピール。「完璧に治り、コンディションは最高にいい。迷惑を掛けたがメインらしくバチッと倒して勝ちたい」と気合を入れた。
世界王座を奪取した昨年5月のジェーソン・モロニー(オーストラリア)戦、9月の比嘉大吾(志成)との初防衛戦はいずれも判定勝利だった。今回は冷静に距離をキープしながら強打を打ち込む想定を明かしたが、所属の大橋秀行会長は「(世界戦は)2試合判定で野性味がなくなっている。くっついて(接近戦で)ぐちゃぐちゃになって倒すっていうパターンも期待している」とハッパを掛け、武居も苦笑いしながら「めちゃくちゃにしたい」と、世界戦初のKO勝ちへ牙を研いだ。
また今後、他団体王者との統一戦や、かねて対戦を熱望している那須川天心(帝拳)との激突にも注目が集まる。「先のことを全然考えてない。(ユッタポンを)倒して勝つということに集中している。天心選手らは正直どうでもいい」。ドリームマッチへの色気をいったん封印し、仕切り直しの一戦だけを見据えた。





