井上尚弥 4年ぶり米国で“殴り合いが好き”と証明 痛感した「ボクシングはそんなに甘くない」
「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(4日、ラスベガス)
統一王者の井上尚弥(33)=大橋=がWBA同級1位の挑戦者ラモン・カルデナス(29)=米国=を8回45秒TKOで下し、4団体の王座防衛に成功した。2回にダウンを奪われたが、すぐさま逆襲に転じ、2021年6月以来4度目の米国での試合を勝利で飾った。試合後のインタビューでは「すごく楽しかった」と笑顔で振り返った。以下、井上尚弥との一問一答。
◇ ◇
(リング上でのインタビュー)
-試合を振り返って。
「今日の試合を見ていただければ、僕が殴り合いが好きだということは証明できたと思う。すごく楽しかった」
-2回にダウンを奪われた。
「非常に驚いたが、冷静に組み立て直すことができた」
-左フックに対し、どう対応ができた。
「1ラウンド目が終わって微妙に距離が調整できたかなと思ったが、2ラウンド目でまたちょっとズレがあったので、3ラウンド目からは絶対にもらわないようにした」
-パワーパンチが49%の命中率だったが、なかなか倒れなかった。
「非常にタフな相手でした。オッズ的にはかなりの差があったが、相手は必死に倒しに来ているので、ボクシングはそんなに甘くないものだと痛感した」
-次は誰と戦いたい。
「次は9月に(WBA世界同級暫定王者)ムロジョン・アフマダリエフと戦う」
-4年ぶりの米国での試合を終えて。
「待ち望んでくれたファンの方が多くいると感じた。また米国で試合がしたい」
-今週末の3日連続の世界戦興行の最後でベストの試合になった。
「昨日、一昨日と試合の賛否があるが、僕が一番盛り上げることができたのではないかと思う」
(会見インタビュー)
-試合を振り返って。
「カルデナスは映像で見るより、もっともっと強い選手だった。このラスベガスでカルデナスを戦えたことは自分のキャリアの中ですごくいい経験になった」
-2回にダウンを奪われてから。
「まずは落ち着いてポイントをピックアップしていくことを考えた」
-今後、米国での試合は。
「また機会があれば戦いたい」
-打ち合う戦い方を見せた。
「両方ですね。ジャブを突きながらボクシングをする戦い方と、打ち合うところは打ち合うと」
-カルデナスは具体的にどこがよかったか。
「パワー、スピード、スキル、全体的なボクシングもそうだが、1番はすごく対策をしてきてるなと感じた。僕が見ていた映像とは全く違うカルデナスだった」
-なかなか倒れなかった。
「タフさはすごくあるなと、やる前から思っていた。そう簡単にはいかないなとは思っていたが、タフさは(印象の)そのままです」
-今後、スーパーバンタム級での展望は。
「この階級で体重をつくっていくことができる限り、この階級で戦う」




