寺地拳四朗 「圧倒的に勝てる」ユーリ阿久井との大一番へ自信 「イメージしやすい」日本人対決、2階級統一へ手応え
「ボクシング・WBC・WBA世界フライ級王座統一戦」(13日、両国国技館)
ボクシングWBC世界フライ級王者の寺地拳四朗(33)=BMB=が3日、13日のWBA世界同級王者のユーリ阿久井政悟(29)=倉敷守安=との王座統一戦に向けて、サポートを受ける東京都練馬区の三迫ジムで公開練習を行った。井上尚弥以来、国内2人目となる2階級での統一が懸かるが「圧倒的に僕が一番強いと思わせたい。そういう試合になればいい」と闘志を燃やした。
寺地は待望の大一番を前に腕を鳴らした。史上3例目の日本人世界王者同士による王座統一戦となるが、自身にとってはライトフライ級での22年11月の京口紘人戦以来2度目の経験。「コンディション、仕上がりもすごくよくて、自信満々で練習している。モチベーションもすごく上がる」とうなずき、「日本人選手(相手)の方がイメージしやすい」と手応えを強調。注目度も高まるだけに「圧倒するのはもちろん、いい勝ち方ができれば盛り上がる」と鼻の穴を膨らませた。
好戦的なユーリ阿久井とは打ち合いになる可能性もある。BMBの寺地永会長(60)は「激闘型はファンの皆さんは喜ぶが、身内としてはヒヤヒヤする」と苦笑い。寺地自身も「激闘はしたくない」と苦笑いしつつ、「打ち合いになることも想定している」と覚悟を示した。サポートする三迫ジムの加藤健太トレーナーは先月27日、ユーリ阿久井の公開練習を視察。攻略のヒントをつかみ、寺地の練習に生かしているという。寺地は「(相手の癖は)加藤さんが見抜いた。僕は見抜けない」と笑い、「想定通りの展開がハマれば圧倒的に勝てる」とうなずいた。
減量中の空き時間はボートレースの予想に没頭してリラックスしているという。ただ、収支は厳しい様子で「(定石で)考えたら1からになるが、欲が出るから1から買わずに外したり。難しいっすね。人間の欲には勝てない」と頭をかいた。
2団体統一後は、スーパーフライ級に上げる可能性も示唆しているが、「(さらなる他団体王座統一は)そこまで興味がない。可能性はある」と改めて示唆。フライ級での最後の大仕事となりうる一戦に向けて集中力を高めた。





