ノア・OZAWAがGHC2冠王者に 征矢学は死去した元師匠・西村修さんの瞑想ムーブから猛攻も玉砕&仲間造反で涙
「プロレス・ノア」(2日、横浜武道館)
メインでGHCヘビー級王者のOZAWA(28)と、GHCナショナル王者の征矢学(40)によるダブル選手権試合が、両陣営がリング外を取り囲んで場外に出させないランバージャックデスマッチルールで行われた。23分8秒、OZAWAがReal Revel(変型フェニックススプラッシュ)からのエビ固めで3カウントを奪い、GHC2冠王者となった。
征矢は試合序盤、傍若無人なOZAWAに対し、座禅を組んで瞑想する場面を見せた。征矢がデビューした無我や全日本時代の師匠で、先月28日にがんのため死去した“戦う哲学者”西村修さん(享年53)のおなじみのムーブで、期する思いをにじませた。
天国に捧げるように猛攻を見せ、さらに藤波辰爾(71)の必殺技であるドラゴンスリーパーで絞め上げるなど“無我殺法”でGHC王者を寸前まで追い込んだが、TEAM2000Xの面々が乱入。ブーイングが飛び交う中、チームメートのタダスケが相手チームに寝返ってパイプ椅子で襲撃。最後は勢いに乗るOZAWAに玉砕し、ベルト陥落と仲間の裏切りのショックとが相まって涙した。
OZAWAはマイクで「征矢学、お前はとってつけたように情熱、情熱と叫んでいるが、こんな(若手時代)クソみたいな扱いを受けてきた俺がノアを辞めなかったのは、俺に情熱があるからだ」とお株を奪い、これには観客もうなづかざるを得ない様子で拍手。「お前は(団体の)外から来た人間で、ノア道場の教えは知らない。今の道場長の清宮海斗、その前のマサ北宮、外に出て行った鈴木鼓太郎、潮崎豪、KENTAでもいい、ノア道場の教えを学べ」と言い放ち、屈辱を与えた。
ここで、名前も挙げられたマサ北宮が登場し、次期挑戦者として名乗りをあげた。OZAWAは特に拒絶するわけでもなく、受け入れつつも、「俺がデビューしてクソみたいな扱いをされていたとき、何をしていた?選手会長として何もしてこなかったくせに、今さら王者になったとして何ができるんだ?」と、私的なルサンチマンも込めながら痛烈に言い放った。



