同門・那須川天心も熱視線 バンタム級日本王者の増田陸がV2も「50点。(世界に)通用しない」 6回TKO勝利も辛め自己採点
「ボクシング・日本バンタム級タイトルマッチ」(1日、後楽園ホール)
王者の増田陸(27)=帝拳=が、同級1位の松本海聖(23)=VADY=を6回2分18秒TKOで退け、2度目の防衛に成功した。
激しい打ち合いを制した。初回から果敢に前に出てきた挑戦者に面食らったものの、6回、一気にギアを上げた。相手は偶然のバッティングで右目上をカットしたのに続き、王者のパンチで左目をカット。激しく出血したため、さらに強打を打ち込んだところでレフェリーがストップした。
挑戦者の闘志に呼応するように強打を打ち込んだ増田は「松本選手の気持ちが強かった。あそこで(攻勢に)いかないと取られる可能性もあった」と汗を拭った。
同門で階級も同じWBOアジア・パシフィック同級王者の那須川天心(26)=帝拳=も応援に訪れ、リングサイドで熱視線を送る前でタイトルを防衛した。増田自身は今後世界も見据えるが、「50点くらい。理想は一発で倒したかった。自分としては納得がいかない」と自己採点は辛め。「(現時点では世界に)通用しないと思う。世界は思っていたより遠い」と自分に厳しく省みつつ、「ただ、そこ(世界)に向けて努力する自信はある」と力を込めた。




