試金石の前世界王者戦へ那須川天心が自信「自分には自分がついている」2・24大一番 モロニーも手応え「キャリア最高」
「ボクシング・10回戦」(24日、有明アリーナ)
前WBO世界バンタム級王者ジェーソン・モロニー(34)=オーストラリア=とノンタイトルマッチで戦う、WBOアジアパシフィック・同級王者の那須川天心(26)=帝拳=が22日、都内で行われた公式会見に出席した。世界挑戦に向けた試金石の大一番に臨む天心は「今回の試合で僕がどこまで通用するか(見ている)みんなが分かるラインになる。だからといって変わることなく、今回は(過去の中で)特に自分と対話をしてきて、自分で自分のことが分かるようになってきた。どう表現していいか分からないが、『自分には自分がついているぞ』と。そういう気持ち」と独特の表現で自信をのぞかせた。戦績は天心が5勝(2KO)、モロニーが27勝(19KO)3敗。
天心はボクシング転向から約2年で5戦全勝と実績を積み、4団体全てで世界ランク入りするなど世界タイトル挑戦への機運は高まっている。前世界王者との“世界前哨戦”に向けて「コンディションは素晴らしく良くて、今回6戦目で毎回毎回(よりボクシングに)コミットしている感じもある」とうなずき、対峙(たいじ)したモロニーについては「表情もいいし、僕よりも全然経験がある。こういうところで慌てる選手じゃないので、すごく仕上げてきているなと思う」と気を引き締めた。
一方、モロニーは昨年5月、武居由樹(大橋)に敗れてベルトを失ってからの再起戦となるが、「これまでにないほど、キャリア最高の準備で整えられた。このチャンスは両手でしっかりつかみ取りたい」と充実の表情。キック時代から格闘技46勝、ボクシングでも5勝と無敗を続けている天心に、公式戦初黒星をつけると意欲を燃やしており、18日の公開練習時には「プロ6戦目で元世界王者と戦うのは天心にとって大きなチャレンジだが、この挑戦をするには彼はまだ早すぎたと分からせてあげたい」と忠告していた。





