グラン浜田さん死去 メキシコでも悲しみ広がる「最も偉大な外国人レスラー」 和製ルチャの先駆者“小さな巨人”メキシコで逝く

 プロレスラーで日本のルチャドールの先駆者として知られる“小さな巨人”ことグラン浜田(本名・浜田広秋)さんが死去したことが分かった。74歳。娘でプロレスラーの浜田文子(43)が16日、自身のXを更新し「グラン浜田こと浜田広秋は日本時間16日、入院先の病院で亡くなりました。74歳でした」と報告した。浜田さんは居住地のメキシコで闘病していた。

 浜田さんが活躍したメキシコでも悲しみは広がった。大手プロレス団体のAAAは公式Xで「グラン浜田の悲痛な死を悼みます。彼のご冥福を祈り、天に捧げます」と追悼。メキシコのエル・ウニベルサル紙はWEBサイトで「伝説的レスラーのグラン浜田が74歳で死去」という訃報記事を配信し、「浜田は世界中でファンを魅了した。日の出ずる国でメキシコの才能を宣伝し、メキシコ文化の一部を日本に持ち込み、彼のスピード感あふれるスタイルに魅了した。浜田の功績により、彼は1990年に自身の会社ユニバーサルを通じて、ザ・グレート・サスケ、TAKAみちのく、ウルティモ・ドラゴン、スペル・デルフィンなど、世界で活躍する未来のスターたちを育成する第一歩を踏み出した」と、偉大なる功績を紹介した。

 また、メキシコのプロレスファンからも「我が国に来た最も偉大な外国人レスラーの一人の死を悼んでいます。UWA、CMLL、AAAのリングで彼は素晴らしい実力を証明しました」といった声や、「メキシコのレスリングの黄金時代に活躍した偉大な日本人スターに心から哀悼の意を表します」と悼む声が相次いだ。

 浜田さんは1972年に新日本プロレスでデビュー。167センチという小さな体ながら高い身体能力を発揮し、75年にメキシコに渡ってルチャ・リブレを学び、現地でもトップレスラーとして活躍した。以降は日本とメキシコの橋渡し役となり、和製ルチャドールの草分け的存在として日本にメキシカンスタイルを根付かせるきっかけとなった。第1次UWF、全日本、ユニバーサルなどを渡り歩き、95年にはみちのくプロレスに入団。娘のソチ浜田や浜田文子もプロレスラーとして活躍し、親子タッグも実現した。

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