KENTAが古巣ノアに11年ぶり再入団「心残りに決着つけたい」2000年旗揚げメンバーの1人、生涯ノア宣言も

 真剣な表情で再入団会見に臨むKENTA
 ノアのジャージを着て再入団への決意を新たにするKENTA(右)と丸藤正道副社長
 写真撮影で強引にジャケットの上からジャージを着せようとする丸藤正道副社長(左)と、それをいやがるKENTA
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 プロレスのノアは13日、今年1月に新日本から離脱していたKENTA(43)が所属選手として入団することを発表した。2000年の旗揚げメンバーの1人で、2014年4月の退団以来、約11年ぶりの古巣復帰となる。都内で会見したKENTAは、スーツに団体カラーの緑のネクタイを締めて臨み、「ノアを退団して11年、またこうして迎え入れてもらえたことを本当に幸せに思う。自分が持っているものを全て出して、少しでも力になれるように全力でやりたい」と抱負。ノアで骨をうずめる意識について「もちろんです。そのつもりで今この場にいます」と生涯方舟を誓った。

 KENTAは00年5月に全日本でデビューした直後の同年6月から約14年間ノアに在籍し、14年に退団して米WWEに挑戦。19年からは新日本のマットを主戦場にしていたが、今年1月6日を最後に離脱を表明していた。

 ノアには今年1月1日の日本武道館大会に参戦し、拳王(40)と対戦。さらに今月11日には拳王とタッグを組み、後楽園ホール大会としては約11年ぶりに出場して古巣ファンから大歓迎を受けていた。「約11年前にノアを退団してWWEに挑戦して、自分の気持ちの中でまたノアで試合したい気持ちはどこかにあった。ただ、自分から出て行ったこともあり、自分の口から公の場で表現することはなかなかできなかったが、昨年末に拳王とのやり取りもあり、またノアで参戦する機会もある中で、やるのであればまた所属としてという気持ちになった。またこういう形で受け入れてもらったことをうれしく思う」と古巣への思いを明かした。

 この11年はWWE、新日本で活躍したが、古巣への思いが常にあったという。「おととい後楽園で試合をしたが、僕が退団する前に最後に試合した後楽園で(ファンに)送り出してもらった空気が忘れられず、(心の中に)常にあった。送り出してもらったことに対し、なかなか期待に応えられなかった心残りが多くて、それをまたこうしてノアに戻してもらえて、自分の中でその気持ちに決着をつけたいと思っている」と、人知れず抱えていた葛藤を明かした。

 副社長を務める盟友の丸藤正道(45)も会見に同席し「ノアが25周年で若手が台頭する中、キャリアと経験が豊富な彼が戻ってくれるのはありがたい。まだ(パートナーとして)隣に立つのか(対戦相手として)試合をするのかわからないが、(団体にとって)素晴らしい刺激が戻ってきたことをうれしく思っている」と歓迎。現在、ノアではGHCヘビー級王者のOZAWA(28)や清宮海斗(28)ら有望な若手も多いが、43歳のベテランは「今勢いのあるノアに自分が入ることで、さらに力になれるように精いっぱいやりたい」と話しつつ、「もちろんタイトルに絡んでいきたい気持ちはある。若手の底上げみたいなものばかりではなく、主力として結果を出したいと思ってここにいるので」と、プロレスラーとして枯れない野心をのぞかせた。

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