武居由樹「しっかり倒したい」 危機感ある練習で成長 史上初K-1世界王者からのボクシング世界王者へ

 八重樫東トレーナー(左)、大橋秀行会長とともに初の世界戦に挑む武居由樹=横浜・大橋ボクシングジム(撮影・伊藤笙子)
 初の世界戦挑戦に向け、公開練習でサンドバッグに力強いパンチを打ち込む武居由樹(撮影・伊藤笙子)
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 史上初となるK-1世界王者からのボクシング世界王者を目指してモロニーに挑戦する武居由樹が15日、横浜市内の大橋ジムで公開練習を行った。武居はこれまでの試合前の中でも「一番スパーリングをやってきている」と豊富な練習量を明かし、「絶対取りたい気持ちがどんどん強くなっていて。しっかり倒したい」とKO宣言。八重樫東トレーナー(41)は「引き出しが多くなったというのは、少し勝率が上がったと思う」と成長を評価した。

 3月8日の記者会見以来の取材対応となった武居は「緊張感とか危機感は、しっかり持ちながらやっている。気を抜いて(リングに)上がったら絶対に倒されちゃうので。1カ月前の発表会見の(時の)ままじゃ絶対に勝てなかった。成長しなきゃいけないなというところで危機感を持っています」と、ここまでの心構えを明かした。

 八重樫トレーナーは「世界戦が決まってから、危機感がある分、集中する場面が多くなってきたし、すごく伸びているというか、いいスパーリングをするようになってきて、今までできなかったことができるようになってきた。成長をすごく感じている」と短期間での進化を強調した。

 具体的には「今までワンツーが出なかったんで、それができるようになった」という。「アッパーとかフックとかK-1時代に倒してきたパンチはもともと打てるんですけど、ボクサーのワンツー、ストレートがスパーリングで出るようになったので、試合でも出るんだろうなという思い」と説明。「引き出しが多くなったっていうのは、勝率が少し上がったと思う」と戴冠に期待を持たせた。

 武居も「あまり出たことない技が出たりしてて、スパーリング中とかも自分で驚いてたりする」と成長の手応えを明かす。「本番に出なきゃ意味ないので、出せずに終わらないようにします。少しずつ前より勝率が上がってるのかなとは思うんですけど、全く油断はしていない」と気を引き締めていた。

 ◆武居由樹(たけい・よしき)1996年7月12日、東京都足立区出身。2014年、キックボクシングでプロデビュー。17年、第2代K-1 WORLD GPスーパーバンタム級王者。21年、プロボクシングに転向。22年、東洋太平洋同級王者。23年、王座を返上しバンタム級に転向。キック時代の戦績は23勝(16KO)2敗。身長170センチ。

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