BD無双の冨澤大智 RIZIN初陣はボコボコ完敗で号泣も「それでいいんです」ブレイキングダウンは継続参戦の意向

 判定で篠塚辰樹(手前右)に敗れた冨澤大智(撮影・堀内翔)
 篠塚辰樹(右)にパンチを出す冨澤大智(撮影・堀内翔)
 篠塚辰樹にパンチを出す冨澤大智(撮影・堀内翔)
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 「RIZIN.45」(31日、さいたまスーパーアリーナ)

 1分間で戦う「ブレイキングダウン」で6連勝するなど活躍している元Krushの冨澤大智(26)が、現Krush王者の篠塚辰樹(25)とオープンフィンガーグローブ着用のキックルールで対戦したが、2度ダウンを奪われるなど、0-3で判定負けした。

 RIZIN初陣となった冨澤はボコボコに玉砕した。1回、開始1分経たずに左フックでダウン。臆することなく手数は出したが、ヒットさせることができず。3回にも左フックでダウンを奪われ、足元がフラフラとなった。何とか立ち上がったが、試合終了のゴングが鳴るとリングにうずくまり「チクショー」と号泣した。

 顔面が痛々しく腫れ上がり、試合中に痛めた左脚を引きずりながら会見場に現れた冨澤は「悔しいですね。応援してくれていた人に申し訳ない」と無念さをにじませつつ、古巣Krushの現王者に完敗したことについては「強かったっすね。やっぱKrushの王者は強い。でも、それでいいですよ、それでいい」とポツリ。試合でダウンを喫したのも初めての経験だったと明かし、「僕が勝っても面白かったし、彼が僕のことをボコボコにするのも面白い。それも格闘技の醍醐味。彼が本当に強いんだと世間に知ってもらって、僕が弱いと世間の人に知ってもらう。プロの世界を見てみようと思ってくれる人が増えてくれたら盛り上がるので、これでいいんです」と語った。

 来場していたブレイキングダウンCEOの朝倉未来からは「すごくいいファイトだったよ」と労われたという。今後については「今はあまり考えてないが、心の火は消えてない」と冨澤。ブレイキングダウンには継続参戦する意向を示し、「ブレイキングダウンに出ながら、(他団体にも)呼んでいただけたら出たい。僕を引き上げてくれているのはブレイキングダウンなので、RIZIN出るからサヨナラとは言わないです。たくさんの人に格闘技を届けられるんじゃないか」と語った。

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