寺地拳四朗 日本歴代4位タイ世界戦13勝 初の4戦連続KO「次は3団体目に行きたい。ぜひ皆さん、声をあげて」

 5回、ヘッキー・ブドラー(右)の顔面に左ストレートを浴びせる寺地拳四朗(撮影・伊藤笙子)
 2階級王座防衛を果たし、ファンとハイタッチする寺地拳四朗
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 「ボクシング・WBA・WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ」(18日、有明アリーナ)

 WBA・WBCライトフライ級統一王者の寺地拳四朗(31)=BMB=は元同級世界2団体王者のヘッキー・ブドラー(35)=南アフリカ=に9回2分19秒TKO勝ちし、WBAで2度目、WBCでは3度目の防衛に成功した。

 メインイベンターがしっかりとTKO勝利で締めくくった。寺地は序盤から打ち合いの中で優位に立ったものの、百戦錬磨の元世界王者にうまくかわされ、なかなかダウンへの糸口をつかめない。観客のもどかしさが募る中、「判定でもいいかな」と弱気な拳四朗も頭をもたげたが、陣営から「仕留めにいっていいよ」とハッパをかけられ、再び闘志を点火した。

 「倒さないと帰れない。死に物狂いでいった」。どんどん前に出た9回。顔面を捉えると、ぐらついた相手を逃さず速射砲を打ち込み、相手セコンドから白いタオルが舞った。

 「狙うというより、自然とKO決着にはなる」と宣言していた通り、22年3月の矢吹正道戦から続いているキャリア初の4戦連続KOを決めた。世界戦では長谷川穂積、山中慎介に並んで日本歴代4位タイとなる通算13勝目となった。

 4団体統一を目指す中、4月にはWBO王者のジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)との統一戦が決まっていたが、直前に相手の病気で中止。落胆を乗り越え、しっかりと目標を定め直し「次は3団体目に行きたい。ぜひ皆さん、声をあげて(他団体王者の)みんなに言って下さい」と、リング上から笑いながら宣戦布告した。

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