猪木さん一周忌法要 藤原喜明氏が記念のブロンズ像に「似ているけど、もうちょっとアゴは出ていた」

 アントニオ猪木さんの一周忌に参列した藤原喜明氏(撮影・堀内翔)
 一周忌でお披露目されたアントニオ猪木さんのブロンズ像(撮影・堀内翔)
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 昨年10月1日に死去した元プロレスラー・アントニオ猪木さんの一周忌法要と、「燃える闘魂 アントニオ猪木之像」除幕式が12日、横浜市の総持寺で行われ、弟子の藤原喜明氏が参列し、偲んだ。

 墓前で焼香をした藤原氏は「亡くなってから早いですね」としみじみ語り、ブロンズ像に手を合わせた。「似ているけど、ずっと本物を見ていたので、俺だったら違うなというのは思いました。(本物は)もうちょっと、絶壁だったとか、もうちょっとアゴはでていたとか、首が太かったなとかいろいろありますけど、猪木さんを近くで見た人が造ったわけではないですから、上出来だと思います」と、完成した像を喜んだ。

 師匠との思い出は数え切れないという。「すごく純粋でだまされやすくって正直で、横浜で生まれた少年がそのまま大きくなったような方だった」。30歳で数十億単位の借金を背負い、その後、モハメッド・アリとの世紀の一戦について「あれはマネできないんじゃないですかね。失敗したらどうしようとか多分、考えてなかったでしょうね。そこが猪木さんの魅力じゃないかと思います」と振り返った。

 晩年も酒宴の誘いがあり、東京・六本木にいる猪木さんからよく電話がかかってきたという。「1時間でこい」と言い、慌てて到着も「なんだ、お前、もっとゆっくりでいいのに気を利かせろ!」と説教され驚くことも多かったという。「ちゃめっ気というか、ユーモアがあったですよ」乾杯はテキーラなんですよ。「お前らみんな敵ら(テキーラ)」と猪木さんのギャグを明かした。「自分もすぐ行きますので待ってください。寂しいな」と師匠を偲んだ。

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