2023.08.05

耳が不自由なボクサーがプロテスト合格　京大出身の岡森祐太「試合に出られたら」

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　ボクシングのプロテストが５日、神戸市内で行われ、生まれつき耳が不自由な岡森祐太（３１）＝真正＝が合格した。岡森は補聴器をつけて生活しており、発話はできる。リング上では補聴器を外して聴覚に障害があるが、日本ボクシングコミッション（ＪＢＣ）では、レフェリーのジェスチャーやラスト１０秒を発光で合図するなどの配慮をした上で、コミュニケーションは取れるとしている。

　大阪・吹田市出身の岡森は、関大一高で日本拳法を経験。京大経済学部に進んでボクシング部に入った。他ジムでプロを目指したが、リングに立つことはできず、真正ジムで再度夢を追うことになった。現在は、会社員をしながら練習を続けている。

　合格を受けて岡森は「よかった。（今後）試合に出られたら（うれしい）」と笑顔を咲かせた。身長１６５センチの右構え。今後は悲願のプロデビュー戦を目指す。