世界王者へと押し上げた「チームINOUE」の強固な絆 八重樫トレーナー「いつも真剣そのもの」

 「ボクシング・WBC・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(25日、有明アリーナ)

 同級1位の井上尚弥(30)=大橋=が2団体王者のスティーブン・フルトン(29)=米国=を8回TKOで破り、19年の井岡一翔(志成)に続く日本男子2人目の世界4階級制覇を達成。尚弥の担当トレーナー、井上家らの親戚で構成される「チームINOUE」の面々がデイリースポーツの応じ、快挙への道のりを明かした。

  ◇  ◇

 日本が世界に誇るスーパーボクサーへと上り詰めた井上尚は、決して一人だけの力ではないと自覚している。担当トレーナー、井上家らの親戚で構成される「チームINOUE」の強固な絆が世界王者へと押し上げた。

 極限の中での練習を和らげるため、チームスタッフはモンスターへの気遣い、雰囲気づくりへ趣向を凝らしてきた。ただ、真面目なモンスターは乗ってこない。5月に就任した鈴木康弘トレーナーは「ピリピリしていて、ギャグを入れてもまず笑わない。『まずったな』と思うことは何度もあった」と振り返る。相談役の八重樫トレーナーも「あの子の練習はそういうところは一切ない。いつも真剣そのもの」と言う。

 そんなめったに笑わない男を和ませたのが、いとこの井上浩樹と弟の拓真。ミット打ちの際、井上尚はお気に入りの浜田省吾の「4回戦ボーイ」をかけながら打つのが日課だったが、2人のイタズラで「ほたるの光」を選曲。これには尚弥も「閉店か、帰らせる気か」。さらに「ドラえもん」を流して「力が入るか!」と大爆笑。場違いな選曲でピリついた雰囲気が和んだという。

 「暗くなるよりもいい。ギャアギャア言いながらやれば、つらい練習もあっという間に終わっちゃう」と八重樫トレーナー。苦しい中に楽しみを見いだし、モンスターの礎は築かれたようだ。(デイリースポーツ ボクシング担当・水足丈夫)

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