井岡一翔 ドーピング検査で大麻成分の禁止物質検出も成分は超えず違反なし 昨年大みそかのフランコ戦 JBCが発表

 JBC(日本ボクシングコミッション)は21日、元4階級制覇王者の井岡一翔(34)=志成=が、2022年12月31日開催のジョシュア・フランコとの「ボクシングWBO・WBA世界スーパーフライ級王座統一戦」時に行ったドーピング検査の結果について、尿検体から禁止物質、大麻成分のTHCの代謝物であるTHC-COOH(Carboxy-THC)が検出されたと発表。ただし、世界ドーピング防止機構(WADA)の基準によれば、尿中THC-COOH濃度の閾値は150ng/mL、判定限界は180ng/mLとされており、尿検体のTHC-COOH濃度がこれを超えるものではなかったことから、JBCは、井岡選手が、本試合においてドーピング禁止を定める日本ボクシングコミッションルール第97条には違反しなかったものと判断したと発表した。

 JBCは、ドーピング行為に反対し、公正なボクシングを推進しており、青少年の健全な育成を支援しており、日本における大麻などの違法な薬物の使用は一切認めていない。井岡選手のルール第97条違反以外の当法人の各種規程の違反を理由とする処分の可能性については、検討中とした。

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