リングへ上がってベルト贈呈を!天龍さんが新設UNタッグ王座を励みにリハビリ中

 「日本一の天龍番」と呼ばれるプロレスライターの小佐野景浩氏が、天龍源一郎さんの近況を取材した。天龍さんは昨年8月末に検査入院したところ、環軸椎亜脱臼に伴う脊髄症・脊髄管狭窄症が判明して9月に手術。その後はリハビリに励むも、今年2月に敗血性ショックで緊急手術した。現在は回復して午前と午後の1日2回のリハビリを行い、相撲中継と週末の競馬を楽しんでいる。

 愛娘の嶋田紋奈さんが代表を務める天龍プロジェクトが、天龍さんゆかりのUNヘビー級王座のタッグベルトを新設して、6月10日に東京・新宿百人町のGENスポーツパレスでUNタッグ初代王者決定トーナメントを開催。全日本プロレスの青柳優馬、亮生組、大日本プロレスの神谷英慶、吉田和正組、天プロ選抜チームの河野真幸、児玉裕輔組と佐藤耕平、SUSHI組の計4チームが参戦する。

 天龍さんは「相撲からプロレスに転向しようと思っている時にジャンボとカブキさんの試合(76年8月14日、熊谷市体育館でUN王座決定戦に出場するジャンボ鶴田が前王者・高千穂明久に勝利)をテレビで観て、その時にUNのベルトが俺にインプットされたんだよ。今回、紋奈代表は粋なことをやってくれたね。全日本プロレス、PWFの了解を得て天プロでやるということで、ファンの人たちが“UNのベルトって天龍が巻いていたよね”って結びつけて興味を持ってくれて、愛着を持って観てくれたらいいなと思っているよ。UNを巻いたのは猪木さん、坂口さん、カブキさん、ジャンボ…そうそうたるメンバー。その時代の成長過程にある人が巻いたベルトだから、新設されるタッグも、団体を問わず若手のバリバリの人が争奪してくれるのが嬉しいね。いずれリングの上でチャンピオンチームに俺が自分の手でベルトを贈呈するのが夢だね。そのために俺もリハビリを頑張りますよ!」と元気な声で答えてくれたという。

 UNタッグのベルトはシングルと同じデザインだが、それぞれに「阿」と「呍」の文字が入って、天龍さんと阿修羅・原さんの龍原砲をイメージしている。思い出が詰まったUNのベルトを王者たちの腰に巻くため、天龍さんはより一層、リハビリに熱が入っているようだ。

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