ボクシング・赤林檎が日本女子王座奪取 世界王者・晝田に挑戦状 格闘技から転向で天心に刺激

 「ボクシング・女子日本バンタム級王座決定戦」(15日、エディオンアリーナ大阪第二競技場)

 同級2位でWBA女子世界スーパーフェザー級9位の赤林檎(あか・りんご)=28、真正=がキム・アクタブ(30)=フィリピン=を2回1分59秒TKOで倒し、王座を奪取した。戦績は赤が4勝(3KO)1敗、アクタブが8勝(5KO)1分け11敗。

 2回、相手の左に右を合わせ、豪快なカウンターでダウンを奪うと、最後も強烈な右を打ち込み、圧勝した。

 リング上では「無事倒せて良かった。私は(バンタム級から)スーパーフライ級まで落とせます。世界タイトル、晝田さんに挑戦したい。武道上がりでキックをやっていて正統派じゃないけど、世界王者を倒すのも夢がある」と、現WBO世界女子スーパーフライ級王者で東京五輪候補だったアマエリートの晝田瑞希(三迫)への挑戦を切望した。

 一方で、日本女子バンタム級6位・山下奈々(REBOOT.IBA)がリングに上がり初防衛戦の相手に名乗り。「晝田選手の名前を出されて気まずいですが」と、苦笑いしながら赤に「次はバンタムのベルトに挑戦したい。準備して仕上げるのでお願いします」と直訴した。

 赤は「なめんなよって感じですが私もそんなことを言ってもらうまできたのか。勝ち続けたい」とキッパリ。山下正人会長はまずは山下との初防衛戦を前向きに調整。世界挑戦へ段階を踏む考えだ。

 赤は大阪府出身で元総合格闘家。21年4月にプロボクサーデビュー。プロ3戦目の22年4月にWBO女子アジア太平洋バンタム級王座を獲得した。

 格闘技時代からのリングネームは「友達がノリでつけてくれた」というもので「(由来は)私も分からない」と説明した。

 8日にはキックボクシングから転身した那須川天心(帝拳)が快勝デビュー。同じく異種から転向した格闘家としては大いに刺激を受けた。「(天心を見て)悔しいと思った。私も大きな舞台に出たい。満足する試合をしたい」となじみやすいリングネームの一層の知名度アップを目指す。

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