ボクシング女子・山中菫3回TKOで初防衛、元世界王者の兄・竜也と同時世界奪取目標「もっとキャリアを積んで世界に」

 「ボクシング・WBO女子アジアパシフィック・アトム級タイトルマッチ」(15日、エディオンアリーナ大阪第二競技場)

 王者・山中菫(21)=真正=がピムチャノック・セプジャンダ(19)=タイ=を3回59秒TKOで倒し、初防衛に成功した。戦績は山中が7勝(3KO)、ピムチャノックが4勝(2KO)2敗。

 サウスポーの山中は1回こそ「緊張していた」と動きが硬かったものの2回、本来のスピードが戻った。速い出入りから左ストレートをテンポよく顔に打ち込みペースを握る。3回、左の強打を顔に打ち込み相手をぐらつかせると、猛烈なラッシュで仕留めた。

 「(山下正人)会長と練習してきたことを出せず悔しい。30点」とリング上では不満いっぱい。WBO世界女子同級2位にランクしており、世界も近づいているものの「もっとキャリアを積んで世界にいけたら。会長に組んでもらった試合を一戦一戦頑張りたい」と、まずは防衛戦を重ね地力アップを優先。

 山中は昨年9月1日、後楽園ホールで狩野ほのか(オークラ)を5回TKOで倒し、タイト類奪取。兄の元WBO世界ミニマム級王者の山中竜也=真正=と兄妹同時世界王者を目標にする。

 兄・竜也は5月6日、後楽園ホールでWBOアジアパシフィック・ライトフライ級王座決定戦を控え、王座奪取なら、世界2階級制覇へ近づく。山下会長も「来年、竜也とダブルで(世界戦)と考えている。一緒(の興行)がいい」と実現を視界に入れた。

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