【長谷川穂積の拳心論】今の寺地選手は「無双」 矢吹戦での王座陥落で「心身とも強くなった」

 「ボクシング・WBA・WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ」(8日、有明アリーナ)

 WBC・WBA世界ライトフライ統一王者の寺地拳四朗(31)=BMB=がアンソニー・オラスクアガ(24)=米国=を9回TKOで下した。盤石の戦いぶりを3階級制覇の元世界王者・長谷川穂積氏(42)も「無双」「全盛期」と手放しで称賛。2年前の王座陥落を振り返り「負けて強くなった典型」と分析した。

  ◇  ◇

 今の寺地選手は無双だ。全盛期と言っていい。前に出ても強いし、中間距離でも戦える。接近戦が強いと中間距離は弱いものだが、どちらもできる。

 コンビネーションではボディー打ちが有効だったが、左も右も、中も外も打ち分けられる。また、ダメージを与えてこのタイミングで倒すというコツを覚えたのだと思う。フライ級に上げても問題ないだろう。

 また、対戦相手が変わっても、モチベーションが一切下がらなかった。2年前に矢吹正道選手に負けて王座を陥落した、あの敗戦をきっかけに心身とも強くなった。負けて強くなった典型だと思う。(デイリースポーツ評論家)

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