「プロレス・スターダム」（３日、横浜武道館）

　英国でスカウトしたザイヤ・ブルックサイド（２４）とマライア・メイ（２４）を率いる白川未奈のクラブ・ヴィーナスが、月山和香＆網倉理奈＆桜井裕子のトリオを撃破してＶ発進した。

　ザイヤは２０１８年３月にスターダムに入団（専属契約）したこともあり、今回は１９年７月以来３年６カ月ぶりの来日。マライアは初来日でキャリアは４年弱。外国人選手の招へいは“コロナ禍”でストップがかかっていた。ここにきて昨秋に参戦したアルファ・フィーメルに続いて、今回は２外国人選手がやってきた。複数外国人の参戦は、２０年３月の後楽園ホール以来２年１０カ月ぶりだ。

　昨年の１１・３広島大会のワンダー王座戦で顔面を負傷した白川も、年末の両国国技館で５６日ぶり復帰。年頭決戦はケガをターニングポイントに心機一転のスタートを切った。２人の外国人も躍動。マライアは「スターダムで試合をするのが夢だった」と猛ハッスル。ザイヤは変形のアイコノクラズムからヨーロピアンクラッチを決めて月山からフォールを奪った。白川は「どんな化学反応が起こるかと思っていたが、すごく心が元気」と、満面に笑みを浮かべた。

　そして未勝利街道の打開を期す月山にも支援の手を差し伸べた。月山は昨年暮れに「３カ月以内に勝てなければ、コズエンから出て行ってもらう」と、中野たむから最後通牒を突きつけられた。白川は「絶対に勝とう。たむが何であの言葉を言ったのか、私は分かる。私もずっとコズエンで負けていたから。私がするべきことも分かっている。厳しい練習についてこれる？。道場以外の練習にもついてきてね」と、全面サポートに立ち上がった。

　この日は第９回シンデレラ・トーナメントの日程も発表された。３・２６横浜武道館で開幕し、４・１宇都宮＆４・２後楽園ホールで２回戦を実施。４・１５代々木第二体育館で４強戦が行われる。