王座統一ならずの井岡一翔 フランコの手数に手を焼き「圧倒的な差を見せられなかったのがこういう結果を」

 6回、ジョシュア・フランコ(左)を攻める井岡一翔(代表撮影)
 12回、ジョシュア・フランコ(右)を攻める井岡一翔(代表撮影)
 12回、判定で引き分けたジョシュア・フランコ(左)と井岡一翔(代表撮影)
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 「ボクシング・WBA・WBO世界スーパーフライ級王座統一戦」(31日、大田区総合体育館)

 WBO王者の井岡一翔(33)=志成=とWBA王者のジョシュア・フランコ(27)=米国=による2団体統一戦が行われ、ドローに終わり、日本史上初の2階級での統一王者はならなかった。井岡はこれで32戦29勝(15KO)2敗1分け。WBO、WBAのそれぞれの王座はドローのため防衛に。井岡は6度目の防衛となった。ジャッジは1人がフランコに、残り2人がドローの判定だった。

 試合後の井岡のインタビューは次の通り。

 -試合を終えて

 「まず皆さんのご期待に応えられなかったことをおわびしたいです。申し訳ないです」

 -試合

 「勝てはしなかったですけど、自分のいいパフォーマンスを出せたと思います。勝てはしなかったんですけど、ドローで何とかベルトを守ることができたので、次に繋がると思うので、また来年は今日の悔しさを生かして、毎試合頑張ろうと思います。また来年もよろしくお願いします」

 -フランコの手数が多かった

 「前半から中盤にかけて、ポイントをとっている中で、プランとしてもう少し止めたかったんですけど、フランコ選手も手数が多くて、ファイターとしての気持ちも技術も高い選手で、なかなか後半に圧倒的な差を見せられなかったのがこういう結果を導いてしまった。フランコ選手すごい強かったです」

 -来年へ

 「本当は勝って皆さんにおいしいお酒を飲んで最高の年を迎えてほしかったんですけど、人生というのは本当に自分が思うようにいかないことばかりで、来年もそうだと思いますが、チャンピオンとして挑戦し続ける姿をみせるので、来年もよろしくお願いします」

 試合は序盤からともにリズムよくパンチを繰り出し、拮抗した展開に。中盤も手数を出してくるフランコに、井岡は効果的な左ボディーで応戦し、主導権を渡さなかった。

 ただ、その後も27歳のフランコは圧力を強め、井岡は徐々に劣勢に。最後は勢いを止めきれず、顔を腫らしていった。最終12Rの開始時には雄たけびをあげて、自らを鼓舞したが、勝利には届かなかった。

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