外敵プロミネンス勢が戴冠劇!上谷沙弥はV12で越年飛行!たむ&なつぽい涙の転落!

 「プロレス・スターダム」(29日、両国国技館)

 ワールド戦を除く4タイトル戦は、スターダムの王者を外敵が包囲。結果は2勝2敗の明暗劇で、ゴッデスとアーティストの2王座が流失してしまった。

 アーティスト戦は鹿島沙希&スターライト・キッド&渡辺桃の大江戸隊が、世羅りさ&鈴季すず&柊くるみのプロミネンスとハードコア・ルールで激突した。大江戸隊が自転車、ゴミ箱、鉄線バットにイスを用意。プロミネンスは軍配大ウチワ、パソコンなどで武装。凶器が舞う騒乱戦は壮絶な主導権争いを繰り広げたが、ハードコアの土俵ではプロミネンス勢に分があった。終盤に鹿島はすずに何度も起死回生を仕掛けたが、ことごとくカットされた。逆にすずがロコモーションの原爆固め2連発で鹿島を仕留め、王座をさらった。

 1年間の抗争の総決算で戴冠劇をやってのけたプロミネンス勢は「こっちは命かけてんだ。スターダムよ、なめるなよ」と息巻いた。新王者トリオは年頭の6人タッグの祭典にもエントリーされており、一気に主役に躍り出た。来年は4・24後楽園ホールでユニット結成1周年大会を開催の予定だ。

 ゴッデス戦は中野たむ&なつぽいの“メルティア”が、タッグ公式大会を制覇して勢いに乗る高橋奈七永&優宇の7Uppに大苦戦。小兵コンビは執念で立ち向かったが、パワーの差は歴然。最後は優宇がなつぽいをラストライドで圧殺してベルトを強奪した。

 奈七永は「1年でベルトにたどり着いた。永久チャンピオンになっちゃうよ」と高笑い。王座から転落したメルティアは、革命ロードもズタズタにされた。ショックは隠せず、悔し涙を浮かべるしかなかった。また同王座への挑戦権を争う3WAYタッグ戦は舞華&ひめかが勝ち名乗り。「来年は舞ひめに期待してほしい」と、流失した王座の奪回を期す。

 ワンダー王座戦は王者の上谷沙弥が、梅咲遥(ディアナ)との同期対決をフランケンシュタイナーで制してV12防衛に成功した。昨年12・29国技館大会で王座に就いた上谷はこれで2度目の越年。同王座を1年間以上保持するのは愛川ゆづ季(618日)、星輝ありさ(370日)に続いて3人目だ。渡辺桃の最多連続防衛「13」にも王手をかけた。

 次期防衛戦は1・8名古屋国際会議場大会で予定され、上谷は「新世代を活性化させたい」と、挑戦者にフューチャー王者でもある壮麗亜美を逆指名。11・3広島大会のワンダー戦の負傷アクシデントから復帰した白川未奈に対しては「万全の状態になったら挑戦を受ける」と確約した。

 ハイスピード王者のAZMも清水ひかり(カラーズ)をヌメロ・ウノで撃退してV9防衛を果たした。岩谷麻優と並んで連続防衛最多タイとし、通算防衛では夏樹☆たいよう(初代、5代、7代)の12回を抜いて歴代1位の13回をマークした。V10防衛戦は1・8名古屋大会で予定され「新記録のかかった相手はスターライト・キッドしかいない」と、ライバルの出馬を希望した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス