近大ボクシング部主将・大峯「灯火を消したくない」 日本選手権へ最後の意地見せる

 アマチュアボクシングの強豪で、かつて全日本大学王座に10度就いた近大は、今年のリーグ戦を7年ぶりに2部で戦い、5大学中最下位に終わった。2019年4月に就任した元WBA世界スーパーフライ級王者の名城信男監督(41)は、部の不祥事の影響でスポーツ推薦枠が消滅して低迷する名門で、競技未経験者を一から指導する日々だ。2部リーグ降格をあえて志願し、0から目指す名門復活への思いを聞いた。以下は主将・大峯へのインタビュー内容。

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 主将の大峯は、仁川学院高でサッカー部に所属。ボクシング部にスポーツ推薦枠がなくなった18年に一般学生として入部した。その年は21年ぶりのリーグ制覇を達成。強豪ぞろいの先輩を応援し「僕もこうなりたいと思った」と奮起し、競技未経験者ばかりの部員をけん引してきた。

 網膜剝離を患ったことで1年遅れの最終学年を今年迎えた。この5年間、先輩が卒業するたび戦力はダウンしたが「あの時(優勝時)の練習量やボクシングに対する思いは、僕が一番知っている」と心は折れなかった。

 「ずっと教えていただいてきた名城先生に恩返ししたい。それには結果がいる。続いてきた近大の灯火を消したくない」。自身2年連続出場の全日本選手権は11月22日から墨田区体育館で行われる。名門の主将として、最後の意地を見せる。

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