新日本・オカダ 涙で猪木さんに初言及「バカヤローってのが最初。悔しかった」

 「プロレス・新日本」(10日、両国国技館)

 大会開始前に新日本プロレス創設者で、1日に死去したアントニオ猪木さんの追悼セレモニーが行われた。

 セレモニーは猪木さん死去後に開催したロンドン大会で行っているが、国内では初めて。

 セレモニーには出場選手だけでなく、多くの関係者も出席。猪木さんの足跡を振り返る映像が流れ、司会を務めた元新日本プロレスのリングアナウンサー、田中ケロ氏から23年1月4日の東京ドーム大会を猪木さん追悼興行にすることが発表された。

 そして、坂口征二相談役が猪木さんの遺影を持ってリングに上がり、追悼の10カウントゴングが打ち鳴らされた。

 セレモニー後は、オカダ・カズチカが取材に応じ、猪木さん死去に初めて言及。猪木さんが新日本の経営から離れた後に入門しており、指導を受けたことはないものの、雑誌の企画で対談するなどの接点があり、3月1日の旗揚げ記念日大会などで、難病と闘う猪木さんの復活を信じて度々来場を呼びかけていた。

 オカダはセレモニーの最中から目を潤ませており、報道陣に囲まれると涙。まずは訃報を聞いたときの心境を「悔しかったですね。猪木さんの入場曲聞いて、来て欲しかったというのもありますし、朝、起きてのニュースだったので、ビックリしたのが第一です」と語った。

 思いがかなわず猪木さんが天国へ旅立ったことを問われると、「バカヤローってのが最初ですけどね。見に来てくれよという思いがあったので。悲しいと思っていなかったけど、悔しいですね。そんなに印象に残るぐらい話はしていないですし、まだまだいろんな話をしたかったのが本音。いろいろ聞きたかったことありましたから」と目頭を押さえた。

 続けて、「猪木さんらしいと言えば猪木さんらしいと思います。バカヤロー、俺は行かねえよと言っているのかなと思いますし。もしかしたら、新日本プロレスの戦いがもっともっと響いていれば来てくれたかもしれない。向こうでまだまだ見てくれていると思うので、ボクたちの戦いで、猪木さんが生きとけばよかったと思うような熱い戦いをしていけたら」と決意を新た。 追悼大会ではメインイベントでIWGP世界ヘビー級王座に挑戦することが決まっている。「追悼大会ですけど、熱い戦いを、猪木さんの名に恥じない戦いをして追悼できたらと思います。猪木さんにささげると言うほどではないかも知れないですけど、向こうで見てくれていると思って、熱い戦いをしたいと思います」と意気込みを示した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    写真

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス