亀田興毅氏が明かす4月の猪木氏との対面「お前らで盛り上げろや」入場曲を継承

 ボクシング元世界3階級王者で、ボクシングイベント「3150FIGHT」を手がける亀田興毅ファウンダー(35)が1日、心不全により79歳で死去したアントニオ猪木氏を悼んだ。

 興毅ファウンダーは今年4月27日に、日本初の世界ヘビー級王者の夢に向かう但馬ブランドンミツロ(27)=KWORLD3=を連れて闘病中の猪木氏の元へ、ある目的を持って訪ねた。

 1976年、日本武道館で「アントニオ猪木対モハメド・アリ」の世紀の異種格闘技戦が行われた。その戦いで生まれた友情の証として、アリ自身の映画のテーマ曲が猪木氏に贈られた。その曲をアレンジした曲が猪木氏の入場曲「炎のファイター INOKI BOM-BA-YE」となった。

 その「INOKI BOM-BA-YE」を、2日後にデビュー戦を控えていた但馬の入場曲としてを使用させてほしいとのお願いだった。無謀な申し入れとも感じていたが、これを猪木氏は快諾。アリから猪木氏へ。そして猪木氏から但馬へ。日本初のヘビー級チャンピオンの可能性を秘めた逸材に、伝説が継承された。「闘病中の猪木さんとお会いして、日本人として世界ヘビー級王者の夢を背負う但馬ミツロにメインテーマの使用をお願いしたら、『お前らで盛り上げろや』と二つ返事で快諾していただきました。大物ぶりに呆気に取られました」と敬服した。

 母親がブラジル人の但馬も猪木氏との対面を振り返り、「猪木さんがお亡くなりになられて、とても寂しい気持ちです。お会いした際に、ポルトガル語で会話させていただいた思い出は自分の財産です。猪木さんの遺志を受け継ぎ、これからも強い気持ちを持って迷わず行きます。ありがとうございました」と感謝した。

 現在、興毅ファウンダーは「3150FIGHT」を立ち上げ、ボクシング界改革に励んでいる。プロモーターとして活動する上で、カリスマとして画期的な挑戦を繰り広げてきた猪木氏の歩みに学ぶところも多いという。「闘魂を受け継いでボクシング界を盛り上げていきます」と約束した。

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