全日18年ぶり武道館で宮原が三冠奪取締め「歴史があって今がある。その先を俺が引っ張る」

 諏訪魔(右)を下し、新王者になった宮原健斗
 諏訪魔にブラックアウトを決める宮原健斗
 次期挑戦者の野村直矢(右)と一発触発の宮原健斗
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 「プロレス・全日本」(18日、日本武道館)

 全日本18年ぶりの日本武道館大会となる50周年記念大会で三冠ヘビー級選手権試合が行われ、挑戦者の宮原健斗が王者の諏訪魔を破って新王者となった。

 50周年記念にふさわしく、特別立会人を務めたのは日本武道館で数々の名勝負を繰り広げたスタン・ハンセン氏と小橋建太氏の元王者2人。そして、戦いは過去の名勝負を思い起こさせるような大熱戦となった。

 諏訪魔が故ジャンボ鶴田さんを思わせるようなバックドロップを連発すれば、宮原は得意のシャットダウンスープレックスを成功させるも3カウントは奪えず。終盤には諏訪魔がドロップキックからまたもバックドロップを見舞うが、宮原はゾンビのようにカウント2で起き上がり、ヒザ蹴りのブラックアウト連発から最後は2度目のシャットダウンスープレックスを成功させて3カウントを奪った。

 試合後は、この試合の前に行われた19日の後楽園ホール大会で行われる同選手権試合の次期挑戦者決定戦でジェイク・リーをわずか43秒で破った野村直矢が登場。「明日の三冠戦、俺がお前を1分以内で倒してやる。そして俺が新しい全日本の顔になる」とアピールした。

 野村が去ると宮原は「今日で全日本プロレスは50周年だ。全日本プロレスは歴史があって今がある。その歴史があってその先を俺が引っ張っていく」と宣言。「今日、ボクたち全日本プロレスは50周年の歴史をともに歩み、新たな時代に突入した。全日本プロレス50周年のメインに立ち、このベルトを巻いて最後に退場する。これが俺のこれからのプロレス人生の宿命、そして宿題だ」と決意した。

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