天心戦放送見送りで衝撃 榊原氏は06年の“悪夢”と重ねる「RIZINにも影響する」

 フジテレビが6月19日に行われる格闘技ドリームマッチ「THE MATCH 2022」(東京ドーム)の放送を見送ったことを受け、ドリームファクトリーワールドワイド、K-1、RISEの3社は31日、同イベントに関する記者会見を行った。

 実行委員を務め、交渉役を担っていた株式会社ドリームファクトリーワールドワイド・榊原信行氏が状況説明。なぜ契約に至らなかったのかは「何が最終的な原因になったのは明確になったものはない」としながら、反社会勢力との関わりを疑う週刊誌報道が原因となった可能性も認めた。

 今回の件は06年、人気絶頂だった総合格闘技「PRIDE」が放送打ち切りとなったケースと重なる声もある。榊原氏は今月、週刊誌で反社会勢力との関わりを疑わせる記事を掲載されたことに触れ、「週刊ポストのことがあって、発展したのだと思っています。今回、契約書にいたる手前で、契約条件ふくめて合意に至らなかった。ポストの件も織り込みながらの判断なのだと思います」と語った。榊原氏はあらためて記事内容を否定したうえで、06年の“悪夢”と重ね、「こんなことが2度も起きるんだなと。非常に残念。事実と違うことで雑誌を売りたいとか新聞を売りたいのはあるかもしれないが、すごくショック。残念。申し訳ないなと思います」と謝罪した。

 大会は予定通り行われるという。報道が原因とするなら退任も示唆し、「もう一回、フジテレビさん戻って来て欲しい」と強く要望した。

 一方、大みそかにフジテレビ系で放送されている一大イベントについても言及し、「RIZIN、影響するでしょうね」としながら、「プラットホームはネット配信で十分見てもらえる」と強気な姿勢も崩さなかった。

 同イベントでは、キックボクシングのRISE世界フェザー級王者の那須川天心とK-1ワールドGPスーパーフェザー級王者の武尊が対戦。“世紀の一戦”は同局で生放送される見通しだったが、フジテレビは公式HPで「主催者側との契約に至らず、フジテレビで放送しないことが決まりましたので、ここにお知らせいたします」と伝えている。

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