矢吹正道VS寺地拳四朗はダイレクト再戦へ WBCから指令届く 両陣営が合意

 ボクシング真正ジム・山下正人会長(59)、緑ジム・松尾敏郎会長(73)、BMBジム・寺地永会長(57)が15日、大阪市内のホテルで会見し、9月のWBC世界ライトフライ級タイトルマッチにおいてバッティング騒動が持ち上がっている同級王者・矢吹正道(29)=緑=と前王者・寺地拳四朗(29)についてWBCから再戦指令が届き、両陣営が合意したことを明らかにした。

 試合は9月22日に京都市体育館で開催され、拳四朗は10回TKOで敗れて9度目の防衛に失敗した。9回の攻防でバッティングがあり激しく流血したが、矢吹の有効打による傷と判断されていた。

 寺地会長は試合後に映像を見直し、バッティングが故意に見えることなどを盛り込んだ質問状を5日付でJBCと試合のスーパーバイザーを務めた安河内剛氏へ送付した。JBCからは26日付で回答が届いていた。

 JBCの回答では拳四朗の出血がバッティングによるものなのか、ヒッティングによるものなのか判断がつかないとされ、バッティングに対しても相手にダメージを与えるという確固たる意思をもったものとは認められないというものだった。よってレフェリーらが現場で下した判断も特段不合理とまでは認められないという結論だ。

 実際はJBCには10月18日付でWBCからの再戦指令がJBCに届いていたが、試合のプロモーターを務めた山下会長も含めて両陣営には通達しない中で、今月10日に山下会長のもとにWBCから再戦指令のレターが届いたという。この日、3者が話し合い、ダイレクトで再戦することで合意した。各会長はJBCの対応に疑問をとなえながらも、再戦ではっきり結着をつける方針を示した。山下会長は「来年の春ぐらいにできれば」と見通しを語った。

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