石田匠「人生懸けて1ラウンドからKO狙う」田中恒成と注目サバイバル戦

 ボクシングの畑中ジムが24日、オンライン会見を行い、元世界3階級王者の田中恒成(26)=畑中=が12月11日に名古屋国際会議場でIBF世界スーパーフライ級5位の石田匠(29)=井岡=と52・5キロ契約ノンタイトル10回戦で対戦することを発表した。田中は昨年大みそかのWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(32)=志成=戦の初黒星からの再起戦がいきなり世界ランカー対決となった。試合はCBCで同日午後4時から生中継され、ウェブ配信は現在検討中。観客を入れるかどうかは新型コロナの感染状況を見極め、後日決定する。

 対戦相手の石田は所属ジムを通じてコメントを発表。この試合を「ラストチャンス」と捉え、すべてを懸ける意気込みを示した。

 石田は「まずはこの試合を組んでくださった井岡一法会長に感謝します。自分にとって三度目のチャンス。一度目は世界挑戦、二度目は世界挑戦者決定戦、そして今回、ベルトは懸けられてはいませんが、世界戦に匹敵するような試合を用意していただき感謝しています」と試合実現に感謝を伝えた。

 17年10月のWBA世界スーパーフライ級王者カリド・ヤファイ(英国)へ挑戦、19年12月のイスラエル・ゴンサレス(メキシコ)とのIBF世界同級挑戦者決定戦はともに判定で敗れた。それだけにこの試合に並々ならぬ闘志を見せる。「三度目の正直、ラストチャンスだと思っています。人生懸けて1ラウンドからKOを狙う気持ちで思い切りいきます」と力を込めた。

 この日、オンライン会見を行った田中は「世界王者を除いてこの階級で今一番の実力と実績のある選手だと思っています」と石田について語った。

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