井岡一翔、自身初の無観客試合「少し残念。動じずに集中したい」V3戦へ公開練習

 「ボクシング・WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(9月1日、大田区総合体育館)

 同級王者の井岡一翔(32)=志成=が27日、同級2位フランシスコ・ロドリゲス(28)=メキシコ=との3度目の防衛戦へ向けた練習をオンライン上で公開した。

 この日は足の運びを入念に確認をしながらの軽いシャドーボクシングを披露した井岡。現在の心境を「あとはコンディションを整えるだけなので、試合へ向けて少しでもいい状態にできるように調整をしています」と語った。

 東京都の緊急事態宣言延長を受けて、今回は無観客で開催される。「可能性もなくはなかったので、考えていたことが起こったという感じ。少し残念に思う気持ちとこの状況を理解しないといけない気持ち。考えてはいたので、すんなりとできることをありがたく思う」と受け止め、「無観客試合は初めてで、想像できないことも多いですけど、やるべきことは変わらない。会場入りしても初めて見る光景だと思いますけど、それに動じずに自分のプレー、パフォーマンスに集中したい」と話した。

 観客はいないが、テレビで生中継され、多くのファンが試合を見ることになる。「中継してもらう以上、何か意味をなさないと。見てもらっている方に何かを感じてもらえる試合にできる自信はある。ボクが戦っている姿を見て何か伝わることがあると思う」と好ファイトを誓った。

 減量は残り約3キロ。今後は疲れを抜きながらの微調整で試合に備える。スパーリングは先週に終了。師事する米国在住の名伯楽イスマエル・サラス氏の来日はかなわないが、動画などを使ってアドバイスをもらっているという。相手のロドリゲスいついては「メキシコのいいファイター」と評し、「しっかり準備しないと。気も抜いていないし」と油断はない。

 前日にはWBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗(BMB)が新型コロナウイルスに感染し、9月10日のV9戦が延期になるというショッキングな発表もあった。井岡は「誰がかかってもおかしくない状況。試合ができることが奇跡に誓い状況。怖さもありますけど、(感染する)確率を減らすように心がけるだけ。できることはやっている」と力説し、現在はジムと自宅を往復しているだけという。

 20年12月の2度目の防衛戦では日本ボクシングコミッション(JBC)の不手際により、ドーピング違反の疑いがかけられた。JBCは謝罪し、検査の改善に着手しているが、「特に説明は受けていないですけど、二度と、ボクをはじめ、そういうことが起こらないように、いろんな場所で話してきた。それが伝わっていると思って今回の試合に臨む。ボクは正々堂々と戦うだけなので、あとは任せるしかない。JBCはJBCでやるべきことをやっていただきたい」と求めた。

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