ノア・杉浦軍のXは藤原喜明!大暴れも今後は「会社がコンプライアンス的にどうか」

 田中将斗(左)の腕を決める藤原喜明
 桜庭和志(右)と一緒に丸藤正道(中)を攻める藤原喜明=後楽園ホール
 ズラリと並んだ杉浦軍団の(左から)村上和成、杉浦貴、桜庭和志、Xの正体だった藤原喜明=後楽園ホール
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 「プロレス・ノア」(30日、後楽園ホール)

 杉浦貴率いる杉浦軍の相談役と予告されていたXは“組長”藤原喜明だった。藤原は杉浦、村上和成、桜庭和志と組んで、11日の仙台大会で杉浦の挑戦を受ける丸藤正道、望月成晃、田中将斗、宮本裕向組と対戦。ワキ固め、一本足頭突き、張り手など得意の厳しい攻撃を披露するだけでなく、桜庭と2人で田中の両足をアキレス腱固めで捕らえる息の合った所も見せた。

 自身の異名“テロリスト”になぞらえて“平成のテロリスト”と呼ばれた村上に張り手を誤爆されて不穏な空気を漂わせる場面もあったが仲間割れには至らず。終盤には丸藤に頭突きを見舞い、杉浦がジャックナイフ固めで丸め込むのをアシストした。

 試合後、こわもての藤原、村上と並び立った杉浦は「一つだけ言っておく。オレたちは反社じゃねえからな」と強調。「7月11日、丸藤正道の持つGHCのベルトに挑戦します。2人にしかできない戦い、今しかできない戦いを見せたいと思うので、注目してください」とファンに誓って大会を締めた。

 インタビューでは藤原はノーコメントだったが、杉浦は「元気だよ。リングに出たがっているのが分かってすごいよね。やっぱり本物は違うよ、ホンマもんは」と高く評価し、桜庭も「あの年でしつこいというか、元気があって。見習わないとダメですね」と衰え知らずの72歳に感心。だが、今後の共闘については「会社がコンプライアンス的にどうか。オレ的には別にいいけど、会社が今クリーンなイメージだから」と、団体に判断をゆだねた。

 また、このインタビューの前には丸藤が、3日の神奈川・ラジアントホール大会の第1試合で杉浦とのシングルマッチの前哨戦を行うことを要求。これを伝え聞いた杉浦は驚きながらも、「シングル?もったいぶらないねえ。いいよ、望むところだよ」と受諾した。

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