高山勝成18年ぶりKO負け 2階級制覇ならず 王者ソトのパワーに9回TKO

 WBOライトフライ級タイトルマッチでエルウィン・ソトに敗れた高山勝成(右)=アーリントン(USAトゥデー・ロイター=共同)
 WBOライトフライ級タイトルマッチで、エルウィン・ソト(左)と打ち合う高山勝成=アーリントン(ゲッティ=共同)
 WBOライトフライ級タイトルマッチで、エルウィン・ソトのパンチを受ける高山勝成(左)=アーリントン(AP=共同)
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 「ボクシング・WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ」(8日、アーリントン)

 全世界注目のメガ興行が8日(日本時間9日)、米国テキサス州アーリントンのAT&Tスタジアムで開催され、セミファイナルのWBO世界ライトフライ級タイトルマッチでは同級11位の高山勝成(37)=寝屋川石田=は9回2分44秒TKOで王者のエルウィン・ソト(24)=メキシコ=に敗れ、2階級制覇はならなかった。

 初回からソトの右クロスで動きを止められた高山は手数で応戦したが、13歳下の王者のパワーに劣勢が続いた。9回に連打を浴びたところでコール主審が試合をストップした。高山はまだ戦えると、ストップ後にシャドーボクシングでアピールした。高山のKO負けは03年4月の日本ライトフライ級王座戦で畠山昌人(協栄札幌赤坂)で9回逆転TKO負けして以来、18年ぶり2度目。

 05年4月のWBC世界ミニマム級王座を皮切りに、ミニマム級で主要4団体すべての王座に就いた高山は16年8月に決定戦を制してWBO世界ミニマム級王座を獲得後、東京五輪出場を掲げてアマチュアに転向した。しかし出場権を獲得できず、プロに復帰。昨年12月の復帰戦で小西伶弥(サンライズ)に判定勝ちして世界ランク復帰を決めた。

 復帰2戦目で2階級制覇のチャンスをつかんだが、オファーが届いたのは試合の3週間前。減量、コロナ禍の中での渡米など、さまざまな困難が待ち受けることは覚悟しての挑戦だった。

 試合はNFLカウボーイズの本拠地で開催されたメガ興行のセミファイナルにセットされた。メインはWBAスーパー・WBC世界スーパーミドル級王者のカネロ・アルバレス(英国)とWBO世界同級王者ビリー・ジョー・サンダース(英国)による3団体統一戦。1978年9月15日にルイジアナ州ニューオーリンズのスーパードームで開催されたWBA世界ヘビー級王座戦、レオン・スピンクス(米国)VSモハメド・アリ(米国)第2戦の6万3352人を更新する米国における屋内ボクシング史上最多観客数が確実と見られている。

 戦績はソトが20戦19勝(13KO)1敗。高山は42戦32勝(12KO)9敗1NC。

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