日本Sウエルター級戦・中島玲、王者の松永を「ボコボコに」

 「ボクシング・日本スーパーウエルター級タイトルマッチ」(21日、後楽園ホール)

 前日計量(上限69・8キロ)が20日、都内で行われ、王者の松永宏信(33)=横浜光=と挑戦者で同級5位の中島玲(22)=寝屋川石田=はともに1回目に69・7キロでパスした。

 中島はすべて判定ながら4戦全勝で初のタイトルマッチにこぎ着け、「松永選手とは早い段階で戦いたいと思っていた。そうなってほしいと発信し続けていたので、自分の思っている通りに流れが来ている」とニヤリ。「勝つと思っているので、あとは勝ち方。チャレンジャーらしい戦い方をして、すべてにおいて圧倒してボコボコにしたろと思っています」と自信を示した。

 アマチュアで全日本選手権3位などの実績を残した中島は、高いテクニックと豊かなスピードを生かしたボクシングが持ち味。松永の印象を「この階級ではテクニックもあってスピードもテンポが速い」と評しながらも、「テクニックもスピードもパワーの面でも全部自分が上回っているところを見せられたら。パンチは全体的に自信があるので、どのパンチでも当たれば倒せると思う」と戦いをイメージした。

 勝てば所属ジムの男子で初の王者となる。この王座は元WBA世界スーパーウエルター級暫定王者でもある所属ジムの石田順裕会長も手にしており、石田会長からは「任せたぞ」とハッパをかけられている。中島は07年に現在のものに新調されたチャンピオンベルトを最初に手にしたのが石田会長だったと語り、「自分が取り返そうという気持ちです」と意気込んだ。

 アマチュア時代には東農大進学の直前に交通事故で頸椎(けいつい)骨折の重傷を負ったが保存療法で克服。「チャンピオンになれたら首の骨折は自分の中では笑い話になる。笑い話にできるかは自分の力次第」と言葉に力を込めた。

 一方、王者の松永は3度目の防衛戦。6連続KO勝利中だが、「今回は相手が中嶋選手なので、ただ勝ちたいという気持ちが強い。内容は後で伴うかなという気持ち」と、内容よりも結果にこだわる考えだ。

 中嶋の印象については「技術の高い、アマチュアのようなフットワークもある。出入りもあったりというボクシングをする」と話しながらも、「付き合わず自分のボクシングをやりたい。アマチュアのような動きが気になったときに対応できる準備もしてきたので、そこの戦いでも上回ってみたい」と自信をチラリ。日体大時代には野球部に所属という中島とは対照的な経歴だが、「たたき上げだのアマチュアだの関係なくて、リングに上がれば中嶋選手とボクの戦い。強い方が上に行きますし、弱い方が負ける。勝ち負け、白黒をハッキリつける」と意識しなかった。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    写真

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス