暫定王者の岩佐亮佑がWBA・IBF王座統一戦へ 完全アウェーも「勝機はある」

 ボクシングのセレスジムは16日、オンライン会見を開き、IBF世界スーパーバンタム級暫定王者の岩佐亮佑(31)=セレス=が4月3日にウズベキスタン・タシケントでWBA・IBF同級統一王者ムロジョン・アフマダリエフ(26)=ウズベキスタン=と王座統一戦を行うと発表した。

 岩佐は戦績27勝(17KO)3敗。サイスポーの元IBF同級王者で、19年12月に米国でマーロン・タパレス(フィリピン)との同級暫定王座決定戦を制して以来、約1年4カ月ぶりの試合。アフマダリエフは8勝(6KO)無敗のサウスポー。1月にダニエル・ローマン(米国)から統一王座を奪取して、これが初防衛戦。

 岩佐は20年11月に決まりかけたのが流れるなど、二転三転してようやく決まった久々の試合に「よく耐えたなという感じ」と笑顔。敵地に乗り込んでの一戦に「フラストレーションを、どアウエー、ウズベキスタンで爆発してこようと思います」と意気込んだ。

 岩佐は米国で行われたアフマダリエフとローマンの試合を現地で観戦しており、「アマチュア(出身)の選手で、技術もありますし、なにより勢いの強い選手」との印象を抱きながらも、「自由奔放なボクシングと思ったんですけど、コイツ強えなとは思わなかった。圧倒的な強い戦い方ではなかったので、これなら戦える、勝機はあるなと思いました」と自信を強めた。

 戦い方は「勢いがあってリズムがいいので、とにかく自分のリズムで相手のリズムにさせない、飲まれないってことだけ」とイメージ。相手のホームという完全アウエーでの戦いとなるが、ボクシングが盛んな英国で英国人選手と対戦するなど海外で3試合を経験しており、「不安はない。イギリスでやった時も声援はすごかったけど、何も変わらなかったし、動揺した感じもなかった」と強調した。

 コロナ禍でジムワークができなかった間もバーベル、エアロバイクなどを購入して自宅でトレーニングを行い、コンディションをキープ。2月からは藤田健児、村田昴、中野幹士ら帝拳ジムのアマチュアエリートの新人らと約60回のスパーリングを行い、「アマチュア出たばかりで、ものすごいペースの速さで、大変です。いいスパーリングできています」と手応えを感じている。勝てば2団体のベルトが手に入る大一番。「今回の試合は特別だと思うし、ボクのボクシング人生の中で一番大きい試合になると思います」と、闘志を燃やした。

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