ノア・拳王、カシンも撃破でナショナルV6!次は「藤田和之を倒して最強になる」

ケンドー・カシン(下)にフットスタンプを見舞う拳王=横浜武道館
ケンドー・カシン(上)をジャーマンスープレックスを決める拳王=横浜武道館
6度目の防衛を果たした拳王=横浜武道館
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 「プロレス・ノア」(7日、横浜武道館)

 GHCナショナル選手権試合が行われ、王者の拳王がケンドー・カシンの挑戦を退けて6度目の防衛に成功した。

 拳王が2月12日の日本武道館大会で5度目の防衛を果たした後、カシンが「オレがプロレス界に入ったのはそのベルトを獲るためだ。ナショナル王座を」などとつじつまの会わない理由を唱えて挑戦を要求したことで実現した一戦。そこから拳王は2月21日の大会でライオン丸海賊男、同23日の大会で白覆面柔道着男に襲撃され、4日の会見ではその正体をカシンと断定したが、直後にまたも海賊男の暴行を受けるなど、一方的にほんろうされてこの日を迎えた。

 拳王はたまりにたまった怒りををぶつけるかのように開始から攻勢に出たが、カシンに股間蹴りから流れを変えられ、ラフファイトだけでなく腕ひしぎ逆十字固め、アームロックなどの関節技も交えて攻め込まれる。

 それでも終盤、アンクルホールドで捕らえて追い込むと、なんとカシンは靴ひもを緩めていたシューズを脱いで脱出。これには拳王も驚いたものの、脱げたシューズを投げつけてハイキックをたたき込み、最後はダイビングフットスタンプのP.F.Sを背面と正面に連発して葬り去った。

 カシンのインサイドワークにほんろうされながらも勝利した拳王はマイクを持つと、「プロレスラー=強い。ケンドー・カシン、お前もある意味ではめちゃくちゃ強かったな。だがな、オレは本当の意味で、すさまじく強くなりてえんだ」とアピール。ここまでの潮崎豪、清宮海斗、桜庭和志、村上和成、船木誠勝と強敵相手に防衛を重ねてきており、「すさまじく強い男を次は倒す。すさまじく強い男、ここにいるだろ。次の挑戦者はお前、藤田和之だ」と、この日は征矢学との一騎打ちを制し、カシンのセコンドに付いていた藤田和之を次期挑戦者に指名した。

 これに反応して藤田はリングに上がると、なぜか拳王とともに盟友のカシンを踏みつけながらにらみ合い、つかみ合いに発展したが両陣営が制止。拳王は花道を引き揚げると、「ケンドー・カシン、これぐらいがちょうどいい相手だった。ある意味、今までで一番怖かったぞ」と戦いを振り返り、「オレはプロレスラーは最強だと思ってんだよ。このベルトをかけて、このオレは最強を目指して行く。オレは藤田和之を倒して、プロレスラー=最強、最強=拳王。これからもっともっと最強になる拳王、オレについてこい」と宣言した。

 一方のカシンは「夢ってかなわないもんだね。藤田さん、オレの夢はアンタに託します。頼むよ」と力のない声で言い残して去っていくと、藤田は「そういうことです。はい」とだけつぶやいた。

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