飯伏、デスペ撃破でIWGP世界ヘビー級初代王者認定!「もっと自由なベルトに」

 「プロレス・新日本」(4日、日本武道館)

 49周年の旗揚げ記念日大会でIWGPヘビー級王座と同インターコンチネンタル(IC)王座の最後のタイトルマッチが行われ、2冠王者の飯伏幸太がエル・デスペラードの挑戦を退けて、同ヘビー級3度目、同IC王座4度目の防衛に成功。両王座を統一して新設されたIWGP世界ヘビー級の初代王者に認定された。

 かねてから2冠王座統一を提唱していた飯伏は、それに反対して同IC王座のみに挑戦した内藤哲也を2月228日に撃破。直後に同ジュニアヘビー級とジュニアタッグの2間を保持するデスペラードから2冠王座挑戦を要求されていた。翌1日には新日本プロレスが飯伏の意向を尊重し、2冠を統一したIWGP世界ヘビー級王者に認定したと発表。だが、直後に飯伏がデスペラードの2冠挑戦を受けることを主張したことで、この一戦の勝者が同世界ヘビー級初代王者に認定されることとなった。

 飯伏は14年、自身が持つ同ジュニアヘビー級王座に挑戦して敗れた雪辱に燃えるデスペラードを打撃で圧倒し、「もっと来いよ」と挑発するなど優位に試合を展開。だが、中盤に左足を徹底攻撃されてからは苦戦に陥り、変型マフラーホールドのヌメロ・ドスであと一歩のところまで追い詰められた。

 それを気迫で切り抜けると、またも打撃で反撃。終盤にはシットダウン式ラストライドで豪快にマットにたたき付け、カミゴェを2度も丸め込みで切り返されるも3度目でヒットさせ、これで勝負あったかに見えた。だが、デスペラードはカウント2で返す驚異の粘りを発揮。しかし、飯伏は追撃のカミゴェをたたき込み、20分超の激闘にピリオドを打った。

 役目を終える2本のベルトを返還された飯伏は、「これはジュニアとヘビーの戦いではない。デスペラード、ありがとう」と挑戦者に感謝し、「まだまだジュニアにもすばらしい選手はたくさんいると思う。ボクはいつでも、誰でも、このベルトに挑戦してもらいたい」とアピール。続けて「このベルトを統一して、必ずその先を見せます。もっともっとすごい世界のベルトにしたい」とファンに誓った。

 インタビューでは、7年ぶりに一騎打ちしたデスペラードを「全然印象が違いましたね。すごい。すばらしい。もっともっと戦ってみたい。この間、『しょっぱい』とかいろいろ言ったけど、それはごめんなさい。すばらしい選手だったと、今日改めて感じました」と絶賛。同世界ヘビー級初代王者については「ボクの中では、初代だけど、やっぱりIWGPヘビー級は第84(正しくは74)代、インターコンチは27代になった。という思いで、統一、初代だと思っています」と、2冠の歴史を引き継いでいく意思を示した。

 この日に開幕したニュージャパンカップの優勝者と初防衛戦を行うが、「誰でもいい。優勝したものが強い。その強いものと戦いたい」と相手にはこだわらず。最後は「まだまだボクが学ぶべき選手はたくさんいるので、その選手たちと戦いたい。もっと(同世界ヘビー級王座のベルトを)自由なベルトにしたいですね。もっと自由さを出していきたい。それを世界に向けていきたい。それがボクの中での統一なので」と希望を語った。

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