全日本・葛西純がGAORA初V 石川修司がデスマッチで挑戦へ

 「プロレス・全日本」(24日、後楽園ホール)

 GAORA TVチャンピオンシップが行われ、王者の“デスマッチのカリスマ”葛西純がブラックめんそーれの挑戦を退けて初防衛に成功した。

 葛西が提案した反則裁定なしのハードコアルールが採用された一戦。テーブルと多数のパイプイスが持ち込まれたリング内で、葛西はひるむめんそーれを「びびってんじゃねえよ」と一喝し、イスを使ってのチャンバラを始めた。うまく逃げ回るめんそーれに場外へ誘い込まれてトペを被弾し、ロープで首つり状態にされるが、パイプイス攻撃で脱出。そこから得意のハードコア殺法でめんそーれをいたぶっていく。

 パルドライバー、DDTでめんそーれの頭部をパイプイスにたたきつけ、さらには竹串の束を頭頂部に突き刺したが、めんそーれの覆面の装飾に保護されてダメージを与えられず。すると、葛西は反則裁定がないことを利用してめんそーれの覆面を完全にはぎ取ってしまった。

 素顔があらわになっためんそーれの頭頂部にまたも竹串攻撃を加え、今回は頭皮に突き刺すことに成功。そしてダイビングボディープレスのパールハーバースプラッシュを投下したが、ヒザで迎撃されてしまう。そこからめんそーれの反撃を許し、テーブル上に寝かされてコーナー最上段からの急降下爆撃を浴びる寸前に追い込まれたが、葛西はロープを揺らしてめんそーれのバランスを崩すと、逆に雪崩式ファイターサンダーでテーブルにたたきつけて形勢逆転。最後はラリアット連発で追い込むと、パールハーバースプラッシュを成功させて3カウントを奪った。

 王座を奪取したヨシタツ戦でもTLC(テーブル、ラダー、チェア)戦を採用するなど独自の路線を歩む葛西はマイクを持つと、「このGAORAのベルト、葛西純色に染まりつつあるな。全日本プロレス、王道を名乗っているわりにはヨシタツもめんそーれも大したことないな」と挑発し、「無理を承知で言わせてもらう。王道全日本プロレスでこの葛西純とデスマッチをやってみるっていう骨のあるヤツはいねえのか」と呼び掛けた。

 そこに、なんと前世界タッグ王者の“大巨人”石川修司が登場。大日本プロレスで蛍光灯デスマッチも経験している石川は「全日本はデスマッチ団体じゃないんで」と話しながらも、「ただ、やれって言うんだったら、やれるのはオレしかいねえ。アンタとデスマッチで勝負だ」と名乗りを上げ、葛西も即受諾した。

 インタビューで葛西は「修司、出て来るのが遅えよ。ようやく待ち人が来たようだな。修司だったら最高の刺激、痛みをプレゼントしてくれそうだからな」と石川を歓迎。「誰が来ようが通過点でしかねえ。修司ごときに負けるつもりはねえし、どんどん防衛していくから。この全日本プロレスを葛西純の色に染めてやる」と、デスマッチ路線での防衛ロードを歩むことを宣言した。

 一方の石川は「葛西純にデスマッチやれんのかって言われたら、やれんのはオレしかいねえし、オレ以外はやらなくていいと思っている」と挑戦する理由を説明。「さっきも言った通り、全日本プロレスはデスマッチ団体じゃないから、特別な興行みたいな形で、その時だけデスマッチをぜひやらせてほしいなっていうのが、オレからの会社への意見です」と提案した。

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