タイソン前座で異色対決 ユーチューバーが元NBAネイト・ロビンソンにKO勝ち
「ボクシング・6回戦」(28日、ロサンゼルス)
元統一世界ヘビー級王者のマイク・タイソン(54)=米国=と元世界4階級王者のロイ・ジョーンズ(51)=米国=がエキシビションマッチを行う28日(日本時間29日)の米国ロサンゼルスのステープルズ・センターでの興行のセミファイナルで異色カードが組まれた。2000万人の登録者を誇る人気ユーチューバーのジェイク・ポール(23)=米国=がクルーザー級6回戦で元NBA選手のネイト・ロビンソン(36)=米国=に2回1分35秒KO勝ちした。
昨年12月にユーチューバー同士によるデビュー戦を初回TKO勝ちしたジェイク。2戦目の相手には、身長175センチながらNBAスラムダンクコンテストで最多の3度優勝を誇るロビンソンを迎えた。
開始ゴングとともにロビンソンが果敢に仕掛けたが、ジェイクも対応。2分過ぎに突っ込んできたロビンソンに大外からのフックを入れてダウンを奪う。ロビンソンは後頭部を打つ反則のラビットパンチをアピールしたが、カウントが入った。2回にも同じパンチでダウンを追加。再開後に右フックで3度目のダウンを奪うと、ロビンソンは前のめりに倒れて失神した。
試合後、ジェイクは「もうしばらくボクシングで活躍したい」と活動続行を宣言。「戦いに向いている。俺を嫌う人もずいぶんいるが、そういう奴らと戦って生きてきた。俺には大きな未来がある」と言い放った。
ジェイクの兄で同じくお騒がせ系ユーチューバーのローガン・ポールもボクシングに進出している。元世界5階級王者のフロイド・メイウェザー(米国)を盛んに挑発。エキシビションマッチを行ううわさまである。