ボクサーとして敗れた世界戦のリング、レフェリーで立つ 元日本王者・池原信遂氏

 ボクシングの元日本バンタム級王者で現在は日本ボクシングコミッション(JBC)の審判員を務める池原信遂氏(44)が、6日に後楽園ホールで行われるWBO世界フライ級王座決定戦12回戦・同級1位ジーメル・マグラモ(フィリピン)-同級3位・中谷潤人(M・T)でレフェリーを務めることが5日、発表された。

 池原氏は2008年1月にWBA世界バンタム級王者、ウラジーミル・シドレンコ(ウクライナ)に挑戦し、判定負け。09年に引退した。13年からJBCの審判員を務め、WBA、WBO、IBFの資格も保有している。

 選手として世界戦を経験した審判員が世界戦のレフェリーやジャッジを務めるのは異例。昨年10月に池原氏はWBA世界ライトフライ級王座戦(大阪)で初めて世界戦のジャッジを務めたが、JBCによれば、この時が国内初の事例だった。今回は世界戦経験者として初めてレフェリーを務めることになる。

 池原氏は大阪帝拳出身。元WBC世界バンタム級王者の辰吉丈一郎の後継者として期待され、全日本新人王、日本バンタム級王座を獲得した。

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