井上尚弥、異例の「バブル」入りでも平静 会場ホテルには警告文

 「ボクシング・WBA・IBF世界バンタム級タイトルマッチ」(31日、ラスベガス)

 「注意。監視カメラが各所に設置してあります!」。尚弥が防衛戦に臨むラスベガスの会場のホテルには警告文が張られている。モロニー戦は外部との接触を禁じた「バブル」と呼ばれる異例の環境で実施される。

 コロナ対策として選手、関係者はホテル内の貸し切られた一つの階にまとまって宿泊する。チェックイン後にすみやかに検査を受け、結果が出る翌朝まで自室で待機。陰性であれば、バブルの一員と認められる。巨大リゾート内には、カジノやレストランが併設されているが、もちろん入店はご法度。選手らは専用のエレベーターを使い、リングやトレーニング施設、記者会見場などがあるエリアへ専用車で行き来する。

 ボクシングの聖地とはいえ、試合は無観客で、関係者の数も限られている。29日の記者会見を見守った大橋秀行会長は「人が少ないのでラスベガスといっても(普段とは)ちょっと違う印象」と話した。28日にバブルに入った井上尚は「思ったよりストレスもたまらずに過ごせている」と力強く話した。

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