比嘉大吾、移籍後初の計量一発パス!再び世界王座へ「新たなスタート」

 「ボクシング・10回戦」(26日、後楽園ホール)

 前日計量(53・5キロ)が都内のJBCで行われ、デビュー15連続KO勝利の日本記録を持つ元WBC世界フライ級王者でWBC世界バンタム級8位の比嘉大吾(25)=Ambition=は53・4キロ、日本バンタム級13位の堤聖也(24)=角海老宝石=は53・3キロでともに1回目でパスした。

 18年4月の世界王座防衛戦での体重超過による無期限資格停止処分が解除されて今年2月に復帰した比嘉は、これが白井・具志堅スポーツジムから移籍後初戦。師弟関係を復活させた野木丈司トレーナーが食生活を監理したことで、今回の減量については「最後はきつかったですけど、順調に落とせた感じ」と問題ないことを強調した。

 相手の堤とは高校時代に2度対戦して2敗と分が悪いが、親交がある堤を「気持ちが強いボクサー」と評し、試合展開については「相手と向き合った時にどう出てくるか。自分は行くしかないので、どうなるか分からないですね」話した。

 新天地の環境を「すべてにおいて違う。スタッフが、自分が思っていることの倍やってくれるというか、いい環境でやらせてもらっている」と絶賛し、「それがモチベーションになる。自分は結果を出すだけ」と意気に感じている。「もう1回ボクシングをやると決めた以上は世界チャンピオンにもう1回なりたいので、新たなスタートというかその前のステップ」とこの試合を位置づけて、勝利を誓った。

 一方の堤も減量は「10キロ近く落としていると思うんですけど、ほとんど筋力を減らさないで落とせた」と順調をアピールした。

 比嘉とはアマチュア時代に2戦2勝だが、「(影響は)まったくない。7年前のことなので。7年あったら1人がボクシングを始めてチャンピオンになれるぐらいの期間」と意識せず。「全部を見たら比嘉の方が総合力は上回っている。ボクはそれをつぶして自分のボクシングに持っていく。最終的には意地の張り合いになると思う」と戦いをイメージした。

 相手に断られ続けてなかなか試合が決まらなかったといい、この一戦が実現したことに、「世界のレベルを見せられる絶好の舞台。今すぐチャンピオンになれると思っているので、日本ランカーと細かく試合をするより、早く証明してベルトを獲りたいのでありがたい」と感謝。「ボクサーとして出世していく面では、(比嘉は)2団体で1ケタの世界ランク(WBA9位、WBC8位)を持っていて、元世界チャンピオンで、人気もある。おいしいなと」と、チャンスに舌なめずりした。

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