ユーチューバー王者・京口“分かりやすいKO”でV3狙う 影響力の証、銀の盾も公開

 得意の左アッパーを繰り出す京口紘人(撮影・園田高夫)
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 ボクシングWBA世界ライトフライ級スーパー王者の京口紘人(26)=ワタナベ=が19日、都内の所属ジムで同級10位タノンサック・シムシー(20)=タイ=との3度目の防衛戦(11月3日、インテックス大阪5号館A)へ向けた練習を公開した。

 京口は新型コロナウイルス感染拡大の影響により1年1カ月ぶりの試合となるが、「緊急事態宣言が出てからもやれることはやって来た。みんな同じ状況だと思うので、前向きにとらえながらトレーニングを積んできたので不安はない」と強調。スパーリングも前戦の相手だったWBC同級1位の久田哲也(ハラダ)らと80回以上行い、「コロナの中でスパーリングができるのかと思っていたけど、思っていた以上にできた」と手応えを感じていた。

 この日は2回のスパーリングやミット打ちなどでキレのいい動きを披露し、調整順調をうかがわせた。タノンサックについては、自身より年下で同じ14戦全勝であることに「勢いのある選手なのかな」と話しながらも、自身はすでに6つの世界戦を経験していることから「14戦の濃さ、キャリアには差があると思う。その差を見せたい」と自信を示した。

 試合がない間は練習だけでなく昨年11月から始めたユーチューバー活動にも積極的に取り組み、チャンネル登録者数14万に迫るまで増加。この日は登録者数10万以上のユーチューバーに贈られる銀の盾を公開し、「このコロナという時期で存在感を示せたかなと。受け身で、テレビ局頼みで、自分でプロモーションしないのはダメだなと実感した。影響力もそれなりにはついてきたかなと思う」と手応えを感じている。注目度アップを示すかのように、すでに約2000枚の入場券は完売寸前。さらに、この試合は自身のユーチューブチャンネルで、カメラ5台に実況解説付きというテレビ並の体制で生中継されることに、「ボクシングのルールとかもあまり分からない人でも分かりやすいような内容を見せられたらいい。KOは誰もが分かる内容だと思うのでチャンスが来れば狙いたいですけど、一番は完勝」と意気込んだ。

 一方、練習を視察したタノンサックの日本での所属先グリーンツダジムの本石昌也会長は「左ボディー、左アッパーは脅威。そこが大きな武器になっているので、対策はしている」と話しながらも、「武器ということはみんなが知っているので、弱点でもある。逆にその武器で勝負して欲しい」と呼び掛けた。

 タノンサックは7日の来日から21日まで隔離され、現在はマンションの1室から一歩も出られないという。部屋に据え置き式サンドバッグ、エアロバイクなどのトレーニング器具を持ち込んでおり、「彼は真面目。みなさまが思っている以上の練習に取り組んでいる」と説明した。

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