前OPBF王者の細川チャーリー忍、再起戦「圧倒的に勝つ」計量1発パス

 ボクシングのミドル級8回戦(9日、後楽園ホール)の前日計量(上限72・5キロ)が8日、都内で行われ、前OPBF東洋太平洋同級王者の細川チャーリー忍(36)=金子=は72・3キロ、中島玲(22)=寝屋川石田=は72・1キロでともに1回目でパスした。

 細川は1月に竹迫司登(ワールドスポーツ)に判定で敗れて同王座を失って以来の再起戦。「体調は大丈夫」と言うものの、コロナ禍の試合で、計量前にはPCR検査を受けており、「変な不安がある。(ウイルスは)自分の目には見えないので、PCR検査に引っかかったらどうなるとか全く分からない。検査うまくいってくださいという願いだけ」と話した。

 コロナ禍の生活は、仕事は順調だったものの、練習ではジムワークが制限されていた時期には、「トレーナーとマンツーマン。今まで一緒に練習してきたボクサーがいないと気持ち的に下がる」と影響を受けた。また、普段は応援に駆けつけてくれる仲間も、コロナ禍の経済的な影響などにより、今回は半分以上来場を断られたといい、「向こうの状況も知って、見に来てくださいとか言えないから不安が生まれる」との複雑な心境も語った。

 それでも、王座を失ってからは、「ボクが打たれ強いのも、スタミナもパワーもあるのも分かっているので、手数と強弱、間の取り方に気をつけて練習してきた」という。いつも相手の映像などはほとんど見ないとのことで、今回の相手の中島についても、「どんな人でも練習は一緒」といい、「今回は圧倒的に勝つという課題で練習してきたので、圧倒的に勝つ試合をしたい」と意気込んだ。

 また、この大会は金子ジムの創立55周年試合でもある。「金子ジムに入って6年、2回もチャンピオンの座(OPBF東洋太平洋ミドル級とWBOアジアパシフィック同級)について失ったんですけど、常に維持できるようなチャンピオンになりたい。金子ジムの看板として締めたいと思っています」と表情を引き締めた。

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