四国初の新人王へ、福永宇宙1回KOで決勝進出「いい事で注目されることなんて…」

 「ボクシング・西日本新人王戦」(20日、グリーンツダジム)

 西日本新人王トーナメントの準決勝は20日、大阪市のグリーンツダジムで9階級が行われ、スーパーバンタム級では四国初の全日本新人王を目指す福永宇宙(そら、22)=黒潮=が桑渕柊耶(20)=江見=を1回KOで下し、決勝進出を決めた。

 福永は強烈な右で初回に2度のダウンを奪い、2分23秒で試合を終わらせた。3戦連続KO勝利でデビューから6戦全勝(3KO)とした俊英は「相手も強いと分かっていたのでダウンを取った時点で決めようと思った。まさか1ラウンドで終わるとは思っていなかった」と圧勝劇を振り返った。

 高知市に生まれ、地元の黒潮ジムに所属する。同ジムにプロボクサーは福永だけで、試合前にはスパーリング相手を求めて近隣の愛媛や関西のジムを巡る。地方ジムの不利も言い訳にせず、四国のジム初となる全日本新人王を目指し研さんを積む。既に4勝を挙げ、B級ライセンスの取得条件を満たしていたが、新人王のためC級にとどまったほど懸ける思いは強い。

 頂点まであと3勝に迫り、この日は地元テレビ局も取材に訪れるなど注目も増しつつある。「うれしいです。いい事で注目されることなんてなかった。プレッシャーを力に変えたい」と爽やかに笑った。

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