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ノア・無期限休業の熊野、最終戦は玉砕 師の丸藤「いつまでも仲間。待っている」

 「プロレス・ノア」(19日、後楽園ホール)

 左目の神経まひ治療などのために無期限休業することを宣言している熊野準が、休業前最後の試合で敗れた。

 本来は4月19日に行う予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となっていた区切りの一戦。熊野はあこがれの人である杉浦貴と初めてタッグを組み、師匠の丸藤正道、若手の岡田欣也組と対戦した。

 丸藤の厳しい攻めを耐え、終盤は「決めろ」とハッパをかける杉浦のアシストを受けて丸藤との一騎打ち状態に。アルゼンチンバックブリーカーなどの得意技をたたみかけたが、最後は丸藤の新技、両腕をロックしてヒザを顔面にたたき込む真・虎王を浴びて力尽きた。試合後はダメージのため岡田の肩を借りて立ち上がり、杉浦から「今までよく頑張った」と声をかけられ、丸藤に健闘をねぎらわれると、大声の自粛を求められている観客からは惜しみない拍手が送られた。

 熊野は高校時代にレスリングで全国大会に出場、杉浦にあこがれてノア入りし、13年にデビュー。当時、団体は選手が大量離脱するなど苦しい時期だったが、「ノアでプロレスがやりたかった。ノアがダメならあきらめるつもりでいた」との固い決意で生え抜きを貫いた。

 インタビューでは杉浦から「今日は熊野が頑張った。思いがオレにもお客さんにも伝わった」と再度ねぎらわれた熊野。「あこがれの杉浦さんと初めて組んで、相手にはデビュー前からお世話になっている丸藤さん、後輩の岡田。こんなありがたいカードを組んでいただいて、ノアには感謝しかありません」と、区切りの試合を終えた心境を口にした。

 この日は髪を青く染め、青いコスチュームを着用。青はノアと全日本で活躍し、昨年8月に交通事故死したもう1人の師である青木篤志さんが好んだ色で、「ボクにはすごくお世話になった人(青木さん)がいたんですけど、その人とは試合ができなくなってしまって、その意思を勝手に継いだつもりなんですけど…。こうして休業を自分から出したふがいなさを後悔するのもあるんですけど、ボクの人生なので、絶対カンバックして、またノアで上を目指します」と、込められた思いを語った。

 杉浦は「彼はノアが一番厳しい時代の新弟子。後輩が入ってきてもすぐにやめてしまう状況の中、彼1人、辛抱強く残って、何一つ文句を言わず、一番ノア愛があるんじゃないかと思うぐらい」と称賛。最後に熊野は、「ノアでデビューして7年間、勝てなかった自分をずっと応援してくれてありがとうございました。今以上にパワーアップして帰ってくるので、その時は応援よろしくお願いします」とファンにメッセージを送った。

 また、丸藤は「彼を入門の時から見ていたので、今日、相手できてよかった。戻って来る時は今まで以上の、ベルトを一発で取るぐらいの熊野で帰ってこいって。アイツはいつまでも仲間だから」とエール。「ずっと見てきている人間が休業という形でオレより早くリングから遠ざかるのはさみしい。いいところも悪いところもあるけど、やっぱりかわいいよ」とひとまずの別れを惜しみながらも、「今、ノアは希望に満ちあふれていると思う。そういう中で彼が決断したということは相当なこと。オレたちは待っているよ」と約束した。

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