阪神熱視線!今秋ドラフト注目株の青学大・渡部海「絶対にドラ1でプロへ」 4冠&7連覇で真の「勝てる捕手」へ 「ぶれずにやっています」【単独インタビュー】
東都大学野球リーグで史上3校目の6連覇を成し遂げた青学大・渡部海捕手(3年・智弁和歌山)が、デイリースポーツの単独インタビューに応じた。智弁和歌山2年夏には、青学大でもバッテリーを組んだ1学年先輩の中日ドラフト1位・中西聖輝投手(22)とともに全国制覇。大学でも1年春からマスクをかぶり、入学後のリーグ戦は全て優勝。阪神の補強ポイントでもあり、熱視線を送る今秋ドラフト1位候補の「勝てる捕手」に迫る。
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大阪出身で幼少期は金本や赤星のユニホームを着ていたという渡部少年は、智弁和歌山へ進み中谷仁監督(46)に師事。元阪神ドラ1捕手で、15年間NPBでプレーした恩師から扇の要としてのイロハを教わった。
「智弁和歌山は亡くなったおじいちゃんが好きだったらしくて、自分も純粋にユニホームがかっこ良いなと、もともと好きで。中谷さんが監督になるのを知って、教えてもらうことができれば、絶対に自分の今後につながるなと思いました。技術的な面で言うと、一番は構え方ですかね。監督が実際に投球を受けるときもあるんですけど、強弱のつけ方がうまくて。『狙いすぎなくて良い、まずストライクがほしいぞ』という時はフワッと構えて、『絶対に間違ったらアカン』という場面は、しっかりコースに寄ってミットをガッと見せる。声かけやサインの出し方一つでも意思を伝えるというのは、すごく勉強になりました」
智弁和歌山では1年夏からベンチ入り。2年夏の甲子園では正捕手として優勝を果たした。同年冬に青学大への進学を決意。熱心に誘ってくれていた安藤寧則監督(48)と約束を交わした。
「高卒プロも少し考えたんですけど、中谷監督からは『自分が高卒で行って苦労したから絶対に大学へ行った方が良い』と言われて。あのままプロに行けていたとしても、絶対にうまくいってなかった。この選択は本当に監督のおかげです。安藤監督からは『東都はこういう場所で、こういうレベルの高い選手が集まってくる、青学は少人数制で自分を高められる場所』だと聞いて、ぜひこの人のもとでやりたい、ここなら成長できると感じました。その時に『絶対に4年後にドラフト1位でプロに行こうな』と言われたので、今もぶらさずにやっています」
昨夏は大学日本代表に選ばれ、日米選手権では正捕手として3連覇に貢献。華々しい経歴を見れば順風満帆にも思えるが、挫折も経験してきた。
「最初は少年野球の時。同学年の選手が上級生の試合に出ている中で自分は呼ばれなかったり、6年の時はオリックスジュニアの選考会で落ちたり…。一番は高2の春ですかね。単純に考え方が甘かったです。中谷監督に『本気でやれ』とずっと言われていた。監督に結構聞きに行って、私生活を含めて考え方が180度くらい変わりました。大学ではおととしの秋から右肩を痛めて、昨春は出遅れました。いろんな人の力を借りて、動作の改善をして、今は、今までで一番と言って良いくらい状態が良い。球の強さも出てきましたし、そこはケガしたからこそ変えられました」
大学入学後は走攻守で「動きや考えに、こだわりと意図を持てるようになった」と渡部。勉強のためにNPBの中継も日頃から視聴しているという。
「どの球団とかはないんですけど、試合してたら、ほぼほぼ見ます。こういう時にはこうなりやすいという傾向を自分の中で感じ取れるようになってきたので。(自分がプレーする時も)試合全体を俯瞰して見るというか。あまり入り込みすぎないようにして、いろんなところを見て気づけるように意識しています」
上級生に交じり試合に出場してきただけに“年下キャラ”の印象だが、実生活では高3、中3、中1の3人の妹を持つ一家の長男。チームでは後輩との関係性も良好だ。
「妹には『にぃに』って呼ばれてます。自分が高校から寮なので帰省した時しかしゃべれないですけど、たまに連絡はします。プライベートで遊ぶとなると後輩の方が多いですね。先輩ともご飯に行ったりしますが、野球でしっかりコミュニケーションをとる感じで。(自身の性格は)立ち回りがうまい?そんな感じです。高校の時から『しらこい』(関西弁で「しらじらしい」)と言われてましたね(笑)」
主将として迎えるラストイヤーの最終目標は4冠(春・秋リーグ戦、全日本選手権、明治神宮大会)だ。まずは今春の7連覇達成へ、真の「勝てる捕手」を目指す。
「経験は浅いけどポテンシャルはあるチーム。(捕手としては)それを引き出せるよう、自分のサインにうなずいて投げておけば大丈夫と思ってもらえるようなリードをしたい。(主将としては)やりやすい環境をつくって全員に思う存分暴れてもらいたい。それができれば、おのずと優勝はできるかなと思います」
◆渡部 海(わたべ・かい)2004年8月20日生まれの21歳。大阪市出身。180センチ、88キロ。右投げ右打ち。遠里小野小1年時に大阪ゴールデンファイヤーで野球を始め、大和川中では住吉ボーイズに所属し、U-15日本代表も経験。智弁和歌山では1年夏からベンチ入りし、2年夏の甲子園で正捕手として優勝に貢献。高校通算38本塁打。青学大では1年春からマスクをかぶりリーグ6連覇、4度の全国制覇を達成。昨夏の大学日本代表でも正捕手。





